全身の中でも乾燥肌になりやすいパーツはどこ?ケアのポイントを解説

頰の乾燥、足の乾燥と、同じ乾燥肌でも気になるポイントは人によって違うもの。今回は全身の中でも乾燥しやすい部位と各パーツごとのケアについてお伝えします。
皮脂腺が少ない、外的刺激を受けやすいなど、部位の特徴によっても乾燥の原因は変わってきます。さまざまある乾燥のパターンを見抜き、それぞれの乾燥している理由と効果的なケア方法を知ることで、より適切な乾燥予防を行うことができますよ。

乾燥しやすい部位

全身の中でも乾燥肌になりすい部位とは?

乾燥肌と一言で言っても、顔や足など体の部位によって悩みは違うもの。ここでは乾燥しやすい部位とその特徴、注意するポイントをお伝えします。

特に乾燥しやすい部位と特徴

目元

目元は皮膚が薄く、うるおいを蓄えにくいので乾燥しやすい部分です。
目をこすったりアイメイクを落としたりと外的刺激を受けやすい部分でもあります。紫外線にも注意が必要です。

頰は比較的皮脂の分泌量が多い部位ですが、もっとも手が触れやすく、擦りすぎなどによる乾燥を引き起こしやすいパーツです。
乾燥すると肌のバリア機能が低下するため、肌荒れを起こしやすいのはもちろん、小じわや毛穴、ざらつきも目立ちやすくなるので注意が必要です。
表情の変化により動きやすい部位のため、乾燥すると表情じわが深く刻まれ、ほうれい線などのしわが定着してしまうおそれがあります。

もともと皮膚が薄い上に、食事をしたり無意識に舐めたり噛んだりすることで外的刺激を受けやすい部位。
マスクを日常的に付けることが多くなった最近は、負担も大きくなっているので特に気を配る必要があります。
マスク内のムレや生地との擦れは乾燥を呼びやすいので、リップクリームをこまめにつけて保護してあげると良いでしょう。

あご

いわゆるマリオネットラインと呼ばれるしわが刻まれやすい部位。
皮脂の分泌も少ないので、毎日のスキンケアで水分や油分をしっかり補って乾燥予防に努め、肌の弾力をキープすることが大切です。

顔と比較すると皮脂腺が少ない部位ですが、首まできちんとケアをしている方は少ないのではないでしょうか。
保湿を欠かすと横じわができることがあるので、顔のケアを行う時に一緒にスキンケアを行うことを習慣づけると安心です。

デコルテ

皮脂腺は多い部位ですが、乾燥や保湿不足により水分と油分のバランスが乱れてしまうことがあります。
乾燥により肌のターンオーバーが乱れると、肌のざらつきやニキビが発生する原因となるおそれがあるので、常にバランスの良い肌状態をキープできるように意識することが大切。
ケアの際に擦りすぎている場合もあり、肌へのダメージがメラニンの増加にもつながるので、乾燥を予防しながら肌の状態を観察しましょう。

背中

デコルテと同じく皮脂腺は多い部位ですが、お風呂上がりや乾燥しやすい時季に保湿ケアを怠たると、乾燥を招くことがあります。
乾燥により肌のターンオーバーが乱れることで背中のニキビが発生するケースもあるため、注意が必要です。
入浴時にナイロンタオルなどでたすき掛け状に洗っている人は、擦りすぎで肌のバリア機能を傷つけ、乾燥を招いている可能性もあります。

脛(すね)

皮脂腺が少ないため、寒い時期は粉吹き状態になることもあります。
顔や腕などに比べて目に入りにくい部位なため、肌に変化が現れた時も見逃しがち。洗いすぎや保湿不足、摩擦などにより乾燥が進み、症状がひどい場合は乾皮症といった病気が発症している場合もあるので、小まめに保湿を行うなど乾燥予防に力を入れると安心です。

ひじ

皮脂腺が少なく、肌を保護するバリア機能が低下しやすい部位です。
衣類との摩擦、頬杖など外的刺激を受けやすい部位でもあるので、保湿などの乾燥予防はもちろん、刺激を受けないように気をつけることも大切です。

ひざ

ひざは顔などに比べて皮脂腺が少ない部位です。皮脂の分泌が十分ではないため、乾燥しやすくなりがちです。
衣類と擦れる、膝をつくなど摩擦が生じやすい部位でもあるため、角質層がダメージを受けやすく、肌のバリア機能が損なわれ、乾燥しやすいと言えるでしょう。

かかと

かかとは皮脂腺がほとんどない上に、摩擦を受けやすい部位でもあるので、乾燥してカサカサになりがち。
保湿せずに放置すると角質層が分厚くなるケースもあり、ひどい場合は皮膚が硬くなりひび割れてしまうこともあります。
皮膚が柔らかくなるように乾燥予防をしっかり行うほか、足のサイズに合った靴を選んで踵への負担を減らす、適切な角質ケアを行い不要な角質を取り除くなどのケアも取り入れると良いですよ。

ドクターズポイント
かかとのケアには尿素製剤、サリチル酸ワセリン製剤配合のケアアイテムがおすすめです。
角質を柔らかくしながら保湿もかなえられます。薬局などでも購入することができますよ。

【部位別】乾燥肌の保湿ケアの手順

ここでは部位別に、乾燥肌の保湿ケアの手順をご紹介します。水分の後に油分で膜を作るなど、基本的ですが忘れやすいポイントをまとめました。

【目元】アイクリームでケア

皮膚が薄い部分なので、皮脂腺・汗腺が少ないため乾燥しやすい部位。
顔全体を保湿した後に目元用に開発されたクリームを使用し、十分に保湿成分を補給すると良いでしょう。アイクリームの他にも、保湿成分が豊富な美容液でうるおいをプラスすることも効果的です。
また、目を酷使すると、ドライアイを招くため、眼球の乾燥につながります。長時間のパソコンやスマホの使用は控え、意識的に目を休めると良いでしょう。

【頬】シートマスクが活躍

化粧水、美容液、オイル、乳液、クリームを使った基本のケアを続けることが、乾燥予防につながります。
毎日のケアをしっかり行い、定期的にシートマスクなどで集中保湿をするとなお良いでしょう。
化粧水、乳液…と塗り重ねることが面倒な方は、ひと塗りで保湿ケアが完了するオールインワンアイテムを使うこともオススメです。化粧水を使用する前に導入液としてオイルを使用することも効果的なので試してみてくださいね。

【唇】リップクリームでうるおいキープ

唇は粘膜なので、放っておくとすぐに乾燥を起こしてしまいます。
特に最近はマスク生活でムレたり、擦れたりと負担が増えている部位でもあるため、リップクリームでこまめに唇を保湿することを心がけると安心です。
この時、紫外線カット成分の入ったアイテムを使うと紫外線によるダメージの負担を抑えやすいほか、スペシャルケアとしてリップパックやリップスクラブを定期的に取り入れることも、ふっくらした唇を保ちやすくなるのでオススメです。

【あご】うるおい成分配合アイテムで洗顔後、たっぷり保湿

きめの細かい泡で優しく丁寧に洗顔し、古い角質を取り除いた後で、基礎化粧品で基本の保湿ケアを行いましょう。洗い流すときにぬるま湯を使うこともポイントです。
乾燥肌の方は洗浄力の強い洗顔料やクレンジングを使うことも肌への刺激になってしまうので、うるおい成分の入ったアイテムを使用すると良いでしょう。
顔の水分を拭き取る時も、タオルで押さえつけるように顔を拭くと、摩擦が起きにくいので◎です。
あごまで十分に包み込んでくれるシートマスクを装着してうるおいを閉じ込めるのも効果的ですよ。

【首、デコルテ】ボディ用の保湿アイテムで乾燥予防

首やデコルテは目に付きやすい部位なので、乾燥も目立ちがち。日頃から保湿アイテムや日焼け止めを塗布し、乾燥予防に気をつけましょう。
保湿の順番としては、ボディローションを塗った後に、ボディジェル、ボディミルク、ボディクリームなどを使うと良いでしょう。ボディローションは水分が多め、ボディクリームなどは油分が多めなアイテムのため、水分を与えた後に油分で幕を作るイメージです。
ボディクリームやボディジェルは、肌の乾燥状態に合わせて使い分けることがオススメです。ボディジェル、ボディミルクはボディローションよりも油分が多く、ボディクリームよりも少ないため、使いやすいアイテムです。
ボディジェルはサラッと使いたいときに、ボディミルクはしっとりとしたテクスチャーなので、乾燥が目立つ時に使用すると効果を感じやすいですよ。
保湿ケアの他に、肌に負担の少ない、清潔な衣類を着用することも大切なポイントです。汗を吸ってくれる肌着を着ておくと、汗をかいても肌に残らないので暑い日も安心ですよ。

【背中】基本の保湿ケアとパックでうるおいを補給

背中は自分では目が届きにくい部位ですが、基本の保湿ケアは欠かさず行うことを忘れずに。
乾燥の度合いによって、ボディローション、ボディジェル、ボディミルク、ボディクリームを使い分けると適切なケアができるのでオススメですよ。
定期的に背中のパックを行うことも◎。手軽にできる方法としては、キッチンペーパーにボディローションを浸し、背中に貼るとパックのような効果を得ることができるので試してみてくださいね。エステなどでクレイパックを行うのも良いでしょう。
パック後は、ボディオイルやクリームでうるおいにフタをすることも忘れずに。

【脛(すね)】乾燥レベルに合わせて保湿アイテム・外用薬を活用

乾燥しやすい部位なので、お風呂上がりに化粧水をつけた後、ボディオイルやクリームなどでカバーするなど、基本の乾燥予防を大切にしましょう。
かゆみを伴い、粉吹きがなかなか緩和されない場合は治療薬を使う方法も検討すると良いでしょう。
尿素配合の外用薬など市販のものを使っても改善が見られない場合は、乾皮症などの病気が発症している可能性があるため、皮膚科を受診し、医師の判断を仰ぎましょう。

【ひじ、ひざ、かかと】角質を柔らかくし、保湿アイテムで乾燥対策

お風呂に入り、角質を柔らかくすることで、肌の質感を整えることができます。
肌当たりのやさしいタオルやスポンジ、ブラシなどで丁寧に洗った後、ローションやボディクリームなどを塗り重ねてしっかり保湿を行いましょう。
尿素配合やサリチル酸軟膏などの外用薬も有効です。角質が厚い部位を柔らかくし、うるおいを保つために処方されるので、必要に応じて上手に使いましょう。
保湿は入浴後すぐに行うことが大切。顔用のオールインワンアイテムを使用すると、ひと塗りで効果的に乾燥予防を行うことができるのでオススメです。

全身の乾燥予防のために日常生活で気をつけたいこと

ここまでは外からのアプローチでしたが、肌には生活習慣や食べ物などのインナーケアも大切です。
乾燥予防のために気をつけたいこと、簡単に取り入れられることをまとめました。

定期的な保湿

体の保湿ケアは、顔に比べると忘れがち。朝のメイク前、お風呂上がりなど、時間を決めて乾燥予防をする習慣をつけると継続しやすいのでオススメです。
このとき使用するアイテムにもこだわると◎。ヒト型セラミドなどのうるおい成分が含まれているものを選ぶ、ローションよりもゲルタイプの保湿剤を選ぶなど、より乾燥予防に適したものをチョイスしてくださいね

乾燥しやすい部位のスキンケアに

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栄養バランスの良い食事

乾燥予防には保湿などの外側からのケアの他にも、内側のケアも大切です。
忙しいからといって炭水化物だけの食事や油分の多い食事を続けていると、体に悪いだけでなく、栄養が行き渡らないため肌も荒れがちに。
栄養バランスの取れた食生活を心掛けることで、肌のターンオーバーを正常に保ちやすくなり、美しい肌に近づくことができますよ
食事の他にも水分をしっかりとること、サプリメントで食事からだけでは足りないビタミンB群やビタミンCを取るなど心掛けましょう。

良質な睡眠

規則正しい睡眠をとることも、肌にとって大切なこと。体にとって必要な睡眠時間が取れていると肌の調子が良くなることはもちろん、日中に眠気を感じることもなくなるので良好な状態で毎日を過ごすことができますよ。
肌の調子に睡眠が大切なのは、睡眠時に皮膚のハリを保ったりしわを減少させてくれる「成長ホルモン」が多く分泌されるため。
質の良い睡眠をとるためには寝るときは部屋を暗くする、寝る前のカフェインは控えるなど、寝る前の行動にも気をつけると良いでしょう。

ストレス解消

ストレスがたまると体の中に活性酸素が発生し、細胞を傷つけ、免疫力を低下させてしまいます。
そうすると肌のターンオーバーが乱れ、肌荒れや乾燥を引き起こしてしまいます。
肌のためにも、日頃から好きなことや夢中になれること、無理なくできる運動など、自分に合ったストレス解消法を見つけておくと良いですよ。

全身の乾燥に関する疑問と回答

保湿ケアや乾燥しやすい部位など、乾燥肌についてさまざまな情報を得ることができたのではないでしょうか。
ここでは、スキンケアアイテムなどの細かい疑問にお答えします。

Q. 乾燥肌のスキンケアアイテムは、全身で同じものを使用してもいい?

A. アイテムによっては、皮膚の薄い部分への刺激が強く全身に使えないものがあります。
特に敏感肌の方は、肌に塗りやすく摩擦などの刺激を与えにくいクリーム系のアイテムや無香料のものなど、商品を選ぶ際にテクスチャーや成分表示をしっかりと見て、肌を刺激しないように作られたものを選ぶ必要があります。
また、乾燥がひどい部位に使用する商品にも注意が必要です。乾燥が進んだ肌は他の箇所と比べて刺激を受けやすい状態にあるため、低刺激のアイテムを使うようにすると安心です
全身に同じスキンケアアイテムを使用したい場合は、敏感肌用、乾燥肌用の商品や顔用のオールインワンジェルなど、肌への刺激が少なく、保湿力の高いものから試してみると良いでしょう。

ドクターズポイント
尿素製剤は配合量によっては刺激が強いものあるため、目の周りなどは使用を避けましょう。市販薬等でも用法容量を守って使用しましょう。

Q. 病気が原因で乾燥肌になることがあるの?

A. アトピー性皮膚炎などの肌の病気が乾燥を促進させている可能性があります。
肌の乾燥が病気の症状の一つである場合は、適切な治療が必要です。気になる方は皮膚科で医師の診断を受け、早めに治療を行いましょう。

アトピー性皮膚炎と乾燥肌は症状が似ている部分もあるため、判断が難しい場合もあります。下記の記事で詳しく取り上げているので、参考にしてみてくださいね。

乾燥予防は部位ごとに適切なお手入れを

目元や頰、足など、同じ自分の体の中でも部位が違うと皮膚の特徴が異なります。各パーツに対してより効果的に乾燥予防を行うためには、部位ごとに合うアイテムを選んでお手入れすることが大切です。
なぜ乾燥しているのか、保湿するときはどの順番で行うと良いのかなど、部位ごとにきちんと考えた上でケアを行うとことで、効果的に乾燥予防を行うことができますよ。
また、肌の乾燥を防ぐためにはスキンケアはもちろん、空気の乾燥や紫外線などの外的刺激から肌を守ることも大切です。顔にも体にも、季節ごとに必要なアイテムをきちんと選び、適切な乾燥予防を行いましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

この記事を読んだ方に

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この記事を読んだ方に

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