乾燥で体が粉吹き状態になるのはなぜ?スキンケアでうるおい美肌へ

肌のカサつきがひどく、白い粉を吹いたような粉吹き肌になってしまう…そんな肌悩みに心当たりがある方は多いのではないでしょうか。
肌がカサカサしているならただ水分を補えばいい?いいえ、思い込みのケアではその場しのぎにしかなりません。
体から白い粉が出る場合は、乾燥により表皮の角質層表面が剥がれている可能性が考えられます。そんな粉吹き肌の根本的な改善には、しっかりとした対策や対処法が必要なのです。
ここでは粉吹き肌になってしまう原因や効果的なケア方法を紹介する他、粉吹き肌を徹底予防するコツを解説します。粉吹き肌に悩んでいる方はもちろん、日々の乾燥による肌荒れが気になっている方もぜひ参考にしてみてください。

粉吹き肌

体が粉吹き状態になる原因

肌荒れの中でも粉吹き肌は、手触り、メイクのりの悪さなどで悩ましい肌トラブルの一つ。
肌はなぜ、どんな時に粉吹き肌になってしまうのでしょうか?

粉吹き肌の特徴

粉吹き肌とは、肌表面が白い粉を吹いたような状態になっていることを指します。顔だけでなく、ひじ、ひざ、かかとなど全身に表れることも多いでしょう。
肌がひどい乾燥状態になっていて、表皮の角質層表面がめくれたり剥がれたりして白い粉状になるのが特徴です。頭の地肌がカサついて剥離した状態はフケと呼びます。
これらは乾燥肌の症状の一つで、かゆみを感じる場合もありますが、かゆいからと掻きむしってしまうと余計に角質が剥がれて悪化することも。カサカサして、ファンデーションなどメイクのノリも悪くなりやすいため、女性にとっては厄介な肌悩みの一つです。

粉吹き肌の原因

粉吹き肌の原因は大きく3つ。

肌の乾燥

肌は表皮と真皮からできており、表皮の最も外側には角質層があります。
通常、健康な肌であれば、この角質層に十分な水分や細胞間脂質(セラミド)が含まれることで、角質細胞が隙間なく規則的に並び、積み重なって肌のバリア機能が保たれています。
しかし肌が乾燥し、角質層の水分や細胞間脂質が不足すると、角質細胞の規則的な並びは乱れ、外的刺激により剥離が起きて粉吹きが生じやすくなるのです。

ターンオーバーの乱れ

加齢や生活習慣が元となってホルモンバランスが崩れると、肌のターンオーバーが乱れ、粉吹き肌の原因になります。
ターンオーバーが早まって角質細胞が過剰に蓄積すると、うるおい成分が少ない乾燥した角質層になったり、古い角質が正常に剥がれ落ちず角質肥厚(かくしつひこう)が起きたりします。
このような角質層はバリア機能も低いため乾燥しやすく、粉吹きが生じる原因に。逆に古い角質が正常に剥がれ落ちない場合も乾燥状態を悪化させ、表面がガサガサしてキメが乱れた状態になってしまうのです。

誤ったスキンケア

毎日の洗顔やメイク時に顔をごしごし擦る、一日に何度も洗いすぎるなど、肌に負担をかけて角層を傷付けてはいませんか?
摩擦による肌への刺激は肌のバリア機能を低下させ、乾燥を招いて粉吹き肌を引き起こす一因に。
また40℃以上の熱いお湯で洗ったり、シャワーを直接顔にかけたりするのも避けるべき。肌表面を覆う皮脂膜を壊し、本来、肌に必要なはずの油分が流れ出して、水分保持ができなくなり乾燥を招いてしまいます。

粉吹きの仕組み

乾燥による粉吹き肌を防ぐ日常習慣

粉吹きの主な原因をみてきましたが、実際に粉吹き肌を防ぐためにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。
日常習慣の中で、気をつけたいポイントについて紹介していきます。すぐに実践できることばかりなので、ぜひ日々の習慣の中に取り入れてみてください。

入浴時のポイント

血行不良になると肌に栄養分や届きにくくなり、肌トラブルを招きやすくなるといわれています。入浴時はできるだけ湯船につかり、血行を良くするようにしましょう。
さらに、肌の乾燥対策に、保湿成分が配合された入浴剤を入れるのもおすすめです。
湯舟につかる時は、ぬるめのお湯に短時間つかるようにすると良いでしょう。

また、強い刺激は肌のバリア機能を低下させてしまうため、体を過度に洗うのはNG。
ナイロン素材のボディタオルの使用は避け、洗顔と同様、しっかりと泡立てて優しく丁寧に全身を洗うようにしましょう。
さらに、お風呂から出たら、できるだけ肌を乾燥させないためにも浴室内で保湿をするのがポイントです。

食事のポイント

肌を乾燥させないためには、外側からだけではなく、内側からのケアも大切。
身体の資本である食べ物に配慮して、食生活を見直してみるのも乾燥対策につながるポイントの1つです。

うるおいのある肌をキープするためには、栄養バランスのとれた食事を摂って肌のバリア機能を正常に保つことが重要。栄養不足にならないよう、食事は少しずつバランスよく食べるようにしましょう。
乾燥肌の人に特におすすめなのは、タンパク質、亜鉛、必須脂肪酸、ビタミン類などの栄養素の摂取。
タンパク質は髪や爪、筋肉、そして肌などを作る大事な成分で、不足すると肌荒れなどの肌トラブルを招いてしまいます。
また、亜鉛には新陳代謝を活発にし、肌のターンオーバーを整える働きがあります。
そして3大栄養素の一つである脂肪の中でも体内で作り出すことができない必須脂肪酸が不足すると、肌の乾燥を招いてしまいます。
それからビタミン類も、もちろん肌には大切な要素。特に、コラーゲンの生成を助けるビタミンCや血行を良くし、抗酸化力のあるビタミンEなどの摂取は、肌の乾燥予防におすすめです。

乾燥による粉吹き肌に適したスキンケア

ではすでに陥ってしまったカサつき粉吹き肌は、どのようにケアしたらよいのでしょうか。
根本的な改善を目指したスキンケアの仕方を解説します。

保湿ケア

入浴後、洗顔後はとても乾燥しやすいタイミングです。すぐに保湿をして角層にうるおいを補給し、肌に乾く隙を与えないように心がけましょう。
まず化粧水、ローションで水分を補い、保湿成分が角層まで浸透しやすいよう整えます。肌への刺激となるパッティングは避け、優しく包み込むようにハンドプレスをすると効果的。
その後、美容液、乳液、クリームなどを塗布して油分を与えていきます。乾燥肌用、敏感肌用など、肌への刺激が少なく保湿成分が豊富に含まれたスキンケアアイテムを上手に使いましょう。
さらに肌摩擦を軽減するなら、オールインワンタイプもおすすめ。時短・手軽なケアも同時にかなえてくれます。さらっとしたテクスチャーよりもゲル状のタイプをチョイスすると、うるおい成分が長時間肌の表面にとどまり、水分の蒸発を防いでしっかり乾燥予防してくれますよ。

カサつく肌に角層から潤うケア

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乾燥予防

粉吹き肌の根本原因である「乾燥」が生じないよう、あらかじめ対策することが大切です。
秋冬は空気が乾燥する季節ですが、夏でも室内ではエアコンによる乾燥が起きます。
加湿器を置いて湿度を60~70%に保ったり、日中にこまめな保湿ケアをするなどの工夫をしましょう。
オフィスや外出時で保湿が難しいときは、ぜひ朝のスキンケアに長時間うるおいをキープしてくれるようなアイテムを取り入れてください。塗ってから12時間以上乾燥を防ぐアイテムなら、帰宅時間まで肌を乾かさずにうるおいをキープできます。

体の粉吹きに関するQ&A

以上、見てきた粉吹きの原因や予防法の他に、さらに粉吹き肌について気をつけたいことや注意したいことについてご紹介します。

Q. 粉吹きを抑えるためにおすすめの保湿成分は?

A. できるだけ保湿力の高い成分が配合された、自身の肌質に合ったアイテムを選ぶのがおすすめです。

体の粉吹きを抑えるために有効な保湿ケア。
ボディクリーム、ハンドクリーム、ワセリンなど、素材やテクスチャー、配合成分などの異なるさまざまなアイテムが販売されていますが、できるだけ保湿力の高い成分が配合された、自身の肌質に合ったアイテムを選ぶのがおすすめです。

保湿力の高い成分の代表的なものは、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどです。
セラミドは角層細胞同士の間をつなぐ細胞間脂質の一つで、角質層の水分を保持する働きを持っています。
ヒアルロン酸は保水性に優れた人体由来の成分、そしてタンパク質の一種であるコラーゲンは肌のうるおい、ハリや弾力を保つための保水成分です。
ケアアイテムを選ぶ際には、これらの保湿有効成分が配合されたものを探してみると良いでしょう。

Q. 粉吹き状態の肌を放置するとどうなるの?

A. 粉吹き状態の肌は、肌を保護するバリア機能が低下しているため、対処をせずにそのまま放置してしまうと、ひび割れやニキビなどのさまざまな肌トラブルを招く可能性があります。

乾燥が進み、かゆみや赤みが出て引っ搔いてしまった結果、湿疹(皮膚炎)を生じさせてしまうことなどもあります。
保湿ケアなどの対処をしても症状が改善しない、悪化するなどの場合は、そのまま放置せずに早めに皮膚科を受診して、医師から適切な処方を受けるようにしましょう。

粉吹き肌のもと、乾燥を防いで改善へ

白く粉を吹いたように見える肌表面は、肌の水分不足、乾燥によって角質がめくれるために引き起こされます。
予防するためには、まずは日常生活の中でできる、うるおいを与える保湿ケアをしっかり行い、肌を乾燥させないことが大切です。
さらに肌の状態を健やかに保つためにも、食生活の見直しといった内側からのケアも心掛けるようにしましょう。
肌は日々、思っている以上に乾燥しやすい環境にさらされているものです。普段から摩擦などの外的刺激や紫外線を避け、乾燥に負けないうるおい肌をかなえて粉吹き顔を卒業してくださいね。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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