肌の保湿方法の基本|スキンケアのポイントを押さえ、乾燥予防を

赤ちゃんのほっぺのような、ハリのあるきれいな素肌は理想的ですよね。そんな肌本来の健やかな美しさを保つために肌のお手入れをするのがスキンケア。
しかし肌は、時と環境によってさまざまなダメージを受け続けます。乾燥をはじめとする外的刺激や、加齢やホルモンバランスの変化によって起きる体内からの影響もその一つです。
ダメージを避けるとともに、肌にもともと備わっている「バリア機能」を支えるようなスキンケアアイテムを使って、乾燥などにも負けない健やかな肌を育てましょう。ここでは効果的なスキンケアの手順と、それぞれのスキンケアアイテムを見直すヒントになるポイントを紹介します。

肌 保湿

肌の保湿ケアをする重要性

日常生活で、肌が受けるダメージを防いでくれているのがバリア機能です。このバリア機能を健やかに保つには保湿が第一。バリア機能を健やかに保つことによって、ダメージから肌を守ることが、スキンケアの重要な目的なのです。

保湿ケアを怠ると、肌トラブルの原因に

肌の保湿タイミングは、洗顔後やお風呂から上がった後などが一般的。このとき、保湿ケアが不十分だったり、ケアの仕方が誤っていたりすると、乾燥を招いてさまざまな肌悩みにつながるおそれがあります。

ダメダメ例1:たっぷり化粧水をつかってうるおいを補給したら、ハイおしまい!

化粧水だけのお手入れは、すぐに肌のうるおいが失われてしまうのでNG。スキンケアアイテムには様々な種類がありますが、役割を理解して使いましょう。
例えば化粧水は肌内部へ水分を補うもの。乳液やクリームは肌に油分を補って、水分の蒸発を防ぐ膜のような働きをするものです。
化粧水のみでスキンケアを済ませるのは手っ取り早いですが、これでは一時的なうるおい補給となり、すぐに水分が不足して乾いてしまいます。水分が失われて乾燥状態になると、肌のバリア機能が低下し、表面がカサついたり粉吹きが生じるなどトラブルが始まります。

ダメダメ例2:脂っぽくニキビのできやすい肌だから、あぶら取り紙を頻繁に使ったり、乳液やクリームなどのアイテムは避ける!

肌に必要な皮脂まで奪ってしまうと、肌の水分が蒸発して乾燥状態に。すると肌の水分を閉じ込めようと過剰な皮脂分泌が起き、かえってニキビが増加してしまうこともあります。また、肌の水分と油分のバランスが崩れ、バリア機能が低下すると、ニキビの原因となる毛穴詰まりが起きやすくなります。

日頃の保湿・乾燥予防が大切

洗顔後や入浴後など、日常的に肌に水分と油分を適切に補給することが、乾燥予防ケアの基本です。たっぷりと保湿成分が配合されたアイテムを使い、肌のコンディションを確認しながら乾燥をあらかじめを防ぎましょう。
さまざまな肌タイプ向けの商品が市販されているので、季節や年齢に応じた肌の状態に合わせて選ぶのが◎。普通肌だと思っていても生理前には敏感肌になっていたり、加齢や生活習慣の影響でも肌の状態は大きく変わります。

また、一度乾燥状態に陥ってしまうと、さまざまな肌トラブルを引き起こす元になりかねません。皮むけ、カサつきだけでなく、ニキビやシミ、しわなども乾燥が大きな要因。その上肌のバリア機能も弱まって、乾燥し続ける悪循環に陥ることがあります。
ひどい場合は皮膚科や専門医を受診したり、薬局の医薬部外品などを上手に使うのも手ですが、まずは肌が乾燥状態になる前に、しっかり予防しておくことが美肌キープの秘訣なのです。

肌の基本的な保湿方法

先ほど述べたように、保湿ケアにはいくつかステップがあります。もしもたくさんのアイテムを使うのが難しければ、オールインワンアイテムを選べば一本で何種類もの役割を果たしてくれます。
さらに、日中も角層に水分を与え続け、長時間うるおいをキープしてくれるような乾燥予防処方のアイテムなら、手間なく肌の乾燥を防ぐことができますよ。
保湿の手順と役割を理解して、状況に応じたアイテム選びを行いましょう。

STEP1:化粧水を角層まで浸透させる

化粧水やローションは、おもにさらさらとした液体状のものがほとんど。
洗顔後、清潔な手で化粧水を適量取って、優しく肌に塗布しましょう。塗布する際は、パンパンと叩き込むようなパッティングはNGです。顔全体にいきわたるよう、丁寧に手のひらでなじませることで、過度な肌摩擦も抑えられます。
全体にムラなく塗布しやすいという意味ではコットンを使う方法もありますが、コットンの摩擦自体が肌に刺激となる可能性があります。敏感肌やすでに乾燥が始まっている肌の場合、特に丁寧に扱いましょう。

STEP2:美容液で保湿成分を補う

化粧水で肌にうるおいを与えたら、肌の状態によって美容液を使用します。乾燥が気になるポイントを中心に美容液を塗布することで、より豊富な保湿成分を肌に補給できますよ。
乾燥肌にはセラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、プロテオグリカンなどが含まれているものがおすすめ。うるおいはもちろん、ハリやたるみ対策にも効果的です。指先で優しくハンドプレスをして、角質層までしっとりなじませるようにケアします。

STEP3:乳液で油分を与える

乳液は肌に水分と油分を与え、水分を逃がさないためのフタの役割を果たし、肌にとどめることが目的です。とろみがあるテクスチャーのものが多く、使用感はクリームよりも軽め。顔全体に摩擦が起きないよう優しく塗ると、肌に美容成分がキープされやすく効果的です。

STEP4:クリームでうるおいを閉じ込める

クリームも乳液と同じ役割を果たしますが、クリームのほうがより油分が多く、濃いテクスチャーのものがほとんど。肌に密着してフタをし、角質を柔らかくしてうるおいを保持するエモリエント効果も期待できます。乳液の上からさらにクリームを塗ると、より長時間うるおいが続きますよ。
適量を手に取り、鼻、両頬、おでこ、あごに乗せて、顔全体に広げていくとよいでしょう。

保湿ケアの種類

肌を保湿するときのポイント

長時間肌のうるおいを逃さないためには、乾く前に水分を補給することが大切です。肌を保湿するために効果的なタイミングや、逆に乾燥を招いてしまうNG習慣ポイントについてもみていきましょう。

洗顔・入浴後はすぐに保湿する

肌がもっとも乾燥するタイミングって、どんなときか知っていますか?それは、洗顔や入浴の直後。お湯で皮脂が洗い流されたあとは、非常に水分が蒸発しやすい状態になってしまうため、時間をおかずにすぐに保湿ケアを行うことが大切です。
化粧水、美容液、乳液、クリームを用いた基本の保湿ケアを丁寧に行い、洗い流してしまった分も水分と油分を補いましょう。
また、あわただしい朝や、子育て中などで忙しい人には、一本だけでスキンケアが済ませられるオールインワンアイテムもおすすめです。時短になるだけでなく、肌に触れる回数も少なくできるので、摩擦による負担がかかりません。

肌への刺激を避ける

肌を保湿する目的は、肌のバリア機能を健やかに保ち、乾燥による肌トラブルを未然に防ぐこと。逆に刺激を与えてしまうと、このバリア機能が傷ついて乾燥を招いてしまうおそれがあります。
特に注意するべき刺激は摩擦。スクラブ入りの洗顔料などを使用したり、ごしごし強く擦ったり、タオルで乱暴に拭き取ったりすると、薄い肌表面の角質層がボロボロに…!
本来ターンオーバーで生まれ変わるはずの細胞が、成熟しないまま表面に露出してしまい、十分なバリア機能を発揮できなくなってしまいます。肌を覆う皮脂膜なども削り取られ、内部のうるおいがどんどん逃げる悪循環を招いてしまうのです。

ポイントケアをする

特に乾燥の気になる箇所には、部位ごとにプラスのケアをすると良いでしょう。目元や頬の高い部分、口元などは皮膚が薄く、皮脂腺も少ないためこまめな保湿がカギとなります。
目元にはハリケアを意識した美容成分入りのアイクリームを。うるおいに加えてしぼみがちな目の下などもケアしてくれるので、印象がぱっと若々しくなります。その他、手軽に水分を補給できるミストタイプの化粧水や、乾燥が気になる口周りのみオイルを塗布するなども効果的です。
最近はリップ用の美容液なども増えているので、寝る前のリップパックとして使うと、翌朝までうるおいが持続し、気になる縦じわのケアにもなります。

正しい保湿で乾燥を予防し、健やかな肌へ

ここまで保湿ケアの重要性や正しいスキンケアの順番についてご紹介しましたが、いかがでしたか?人はみんな、生まれたときの肌は美しくうるおいに満ちています。年齢や環境が変わっても、肌がしっかりと保湿されていれば、正常なバリア機能によって乾燥を防ぐことができるのです。
どんなに忙しくても、鏡に向かい、肌に触れるチャンスはあるはず。毎日正しく保湿をし、いつまでもみずみずしい肌状態を保つことで、肌トラブルを未然に防ぎましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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