美容好きな方の中には、「首に年齢が出る」という話をきいたことがある方も多いのではないでしょうか。 顔の肌にツヤやハリがあっても、首が乾燥してくすんでいたりシワシワだったりすると、見た目年齢は上がってしまいます。 健康的に見られたい、若く見られたいという願望のある方は顔だけでなく首のケアもぜひ頑張りたいところ…。 今回は首の乾燥予防、スキンケアについて詳しく解説していきます。ぜひ、参考にしてくださいね。
首の乾燥で注意したい肌トラブルとは?
首のスキンケアについてご説明する前に、まずは首の皮膚の特徴や首が乾燥するとどうなるのかをお伝えします。 基礎知識としてぜひ目を通してみてくださいね。
首の皮膚の特徴
首は体の中でも首は皮脂腺が少なく、皮脂膜が作られないため乾燥しやすい部位です。 顔に比べて皮膚が薄いため、うなずいたり前かがみになったりすることで、シワができやすくなってしまうのも特徴。 乾燥肌は水分量が少なく肌のツヤがなくなってしまうため、よりシワ感が強い印象を持たれてしまいます。 皮膚が薄いためシワだけでなく湿疹や肌荒れなどの肌トラブルを起こしやすく、アトピー性皮膚炎に悩まされている方が多い部分でもあります。
首が乾燥するとどうなる?
首は乾燥が進むと赤み、かゆみ、はれが起こりやすいため、目に見えて肌質の変化が分かってしまいます。 暑い時期は首周りの空きが広い洋服も多いため、気にしている方も多いのではないでしょうか。首の乾燥はバリア機能が低下し、汗の成分や摩擦などによりダメージを受けることで生じやすくなります。 また、首のかぶれやただれは皮膚が特定の植物や刺激物質に接触することでも起こるので要注意。肌のバリア機能が保たれていても外部刺激によりトラブルが発生する可能性があるということも、ケアを行うにあたり覚えておいてほしいポイントです。
首の乾燥予防に適したスキンケア
首の皮膚について理解が深まったところで、続いてはスキンケアについてお伝えします。特にこれから迎える夏場に試してほしいことを3つあげました。どれも難しいことではないですが、継続して行うと良い変化を期待できることばかり。ぜひ参考にしてくださいね。
汗を放置しない
スポーツやレジャーで汗をかいた後は、なるべく早めにボディシートや吸水性の高いタオルでこまめに汗を拭き取ってあげてください。汗をかいた後そのままにしておくと、汗に含まれた塩分によって、肌への刺激が大きくなってしまいます。 肌に残った汗の刺激は乾燥を引き起こし、あせもや肌荒れが発生する原因にもなるため、夏場は汗を拭き取るためのアイテムを携帯しておくと安心です。汗を拭いた後は日焼け止めを塗りなおすことも忘れずに。 こまめに紫外線ケアを行うことが、うっかり日焼けを予防につながりますよ。
ぬるま湯でやさしく洗浄する
熱いお湯に浸かったり、洗う時に強くこすったりすると、首の皮脂が洗い流されて角層に存在する天然保湿因子(NMF)も失われ、乾燥しやすくなる原因になります。 体を洗うときは石けんやボディソープをよく泡立てて、やさしく首を洗い、清潔に保つことを心がけてください。泡を流す時のかけ湯やシャワーの温度にも注意すると良いでしょう。 体を洗うのは毎日のこと。暑い時期は皮脂汚れや体臭が気になってついゴシゴシと肌をこすってしまいがちですが、必要な皮脂を奪わないこと、刺激を与えないことが肌トラブルの予防につながります。入浴やシャワーを浴びる時、ぜひ意識してみてくださいね。
保湿ケアをして乾燥を防ぐ
お風呂上がりの保湿はつい顔に重点を置きがちですが、顔だけでなく、首も含めた全身を保湿してください。 お風呂から上がった後は、皮脂膜が洗い流されているので水分の蒸発を防ぐことができず、特に乾燥しやすい状態。顔だけでなく体全体を必ず保湿しましょう。 使用するアイテムは、ボディクリームやネッククリームなどが使いやすくておすすめです。全身に塗ったあと、乾燥が気になる部位や乾燥しやすい首には重ね塗りをしてうるおいを与えてください。 このとき、顔にも首にも使用できるオールインワンアイテムなどを用いて保湿を行うことも◎。オールインワンアイテムは化粧水、乳液、美容液などの機能をひと塗りで果たしてくれるので、より効果的にケアを行うことができますよ。 入浴後は肌が清潔で柔らかく、1日の中でケアに一番適した肌状態でもあるので、毎日の入浴とセットで入浴後のケアも習慣づけるとよいでしょう。
首の乾燥が気になる方におすすめのアイテム、メディプラスゲル。豊富な保湿成分が首の肌に浸透*し、1日中乾燥を防ぎます。しっとりとした潤いとなめらかさで首の美しさを引き立てましょう。洗顔後のまっさらな肌にまずお使いいただくアイテムだから、すぐに日々のスキンケアに取り入れられますよ。
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首の乾燥が悪化したときの対処法【症状別】
気を配ってケアを行っていても、季節の変わり目や外部刺激による肌荒れは起きてしまうもの…。症状が悪化してしまったときは焦らずに、これからお伝えする2点をまずは試してみてください。
かゆみ
かゆみは外部刺激によりヒスタミンなどのかゆみ物質が分泌されて生じます。 ヒスタミンが知覚神経を刺激することが主な原因なので、保冷剤や冷水などで患部を冷やし、知覚神経を鎮めると◎。 乾燥している肌は外部刺激に特に弱いため、かゆみを引き起こしがち。かゆみにまかせてかいてしまうと余計にかゆみが増すという悪循環に陥ってしまうので、かかないよう注意することも大切です。
赤み、炎症
乾燥すると外部刺激を受けやすくなり、赤みや炎症が起こりやすくなります。 「最近、ニキビや吹き出物などが気になるな…」という時は皮脂が原因ではなく、乾燥により皮脂が過剰に出てしまっていることが原因という場合もあるので注意してみてくださいね。赤みや炎症は軽いものであれば市販薬で対処できる症状もありますが、早く治すためにはドラッグストアで薬剤師に相談の上、適した薬を購入すると良いでしょう。 それでも炎症がおさまらない場合は、皮膚科の受診を検討してください。保湿剤やステロイドなどが処方されることが多いですが、「ステロイド=悪」と決めつけずにまずは皮膚科医の見解を聞いてみてください。その上で納得がいかない場合はセカンドオピニオンとして違う皮膚科を受診することを検討してみてください。
しっかり保湿で首にうるおいを
首は皮膚が薄く乾燥しやすい部位ですが、顔や腕、足などに比べてスキンケアを忘れがちな部分でもあります。 保湿剤や日焼け止めの塗り忘れにより肌がカサカサになったり、首だけ日焼けしてしまって顔が白浮きしてしまったりと見た目にも大きく影響が出てしまうため、注意が必要です。 これから暖かい時期になるにつれて首元が空いた衣服を着る機会も増えるため、鏡に映った自分の首を見て落胆する方も多いかもしれません。冬場に比べて首回りを広範囲に露出する夏こそ、首のスキンケアを改善するチャンスです。 もしすでに乾燥によるかゆみに悩んでいたり、カサカサした見た目が気になる場合は、皮膚科を受診して医師に塗り薬やサプリメントを処方してもらいましょう。 保湿剤や塗り薬で肌表面を保護し、サプリメントで内側からケアすることで、症状の改善を期待できます。 この夏は首ケアを見直して、顔だけでなく首まで美しい肌を目指しましょう。
【監修医師】
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医
杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。