目の周りの乾燥対策|カサつきが気になる目元をやさしくお手入れ

目の周りは顔の中でも皮膚がとても敏感な部位。乾燥によってすぐにカサカサ感を感じたり、ちょっとした外的刺激でも炎症がおきたりとデリケートです。乾燥によるかゆみで擦ってしまうだけでも赤み、痛みなどが出やすく、小ジワなどの症状も目立ちやすいため、気にしている方も多いのではないでしょうか。
マスク着用の新しいライフスタイルが浸透した今、露出している目元には今まで以上に視線が集まります。目の周りの乾燥トラブルを防ぎ、自信のある目元を保つためには、どのようなケアが適しているのでしょうか。
今回は、目の周りの乾燥の原因とおすすめの乾燥対策、そしてハリを取り戻すためのエイジングケアまで、乾燥に負けない自信のある目元を作るためのヒントをご紹介します。

目の周り 乾燥

目の周りが乾燥しやすい理由

目の周りはもともと、シミ、シワやまぶたのたるみなど、乾燥と関連の深い肌悩みが多いパーツ。なぜ目元は乾燥しやすいのか、その原因から見ていきましょう。

目の周りの皮膚は薄い

顔の中でも目の周りは特に皮膚が薄く、皮脂腺が少ない部位。そのため分泌される皮脂が少なく、「皮脂膜で水分の蒸発を防ぐ」という肌の角層のバリア機能が働きにくいというのが、乾燥しやすさにつながるポイントになります。
秋冬の季節性の乾燥に加え、夏はエアコンの使用による乾燥も大きな影響を与えます。眼球の乾燥が引き起こすドライアイや眼精疲労などには目薬で対処できますが、目の周りの皮膚には別のケアが必要です。

頬と目元の皮膚の比較

外的刺激を受けやすい

目の周りは、アイシャドウやチーク等、メイクで肌摩擦が生じたりと、美容のポイントとなるパーツなだけになにかと外的刺激を受けやすい部分です。
春によくみられる、花粉症などのアレルギー症状による目の周りのかぶれや、まぶたを擦って赤くなってしまうようなケースも外的刺激といえるでしょう。
これらの外的刺激によって肌のバリア機能は低下し、肌表面の乾燥はどんどんエスカレート。乾燥によって肌が敏感な状態になったり、赤み、かゆみなどの肌荒れを引き起こしたりと悪循環に陥ります
皮脂腺がほとんどないため、毛穴詰まりや、ニキビ、吹き出物などの肌トラブルはあまり起きません。分泌された皮脂にアクネ菌や雑菌が繁殖することで、眉間などにニキビができることはあります。また、まぶた付近で炎症が起き、症状がひどくなると、眼瞼炎(がんけんえん)といった皮膚炎につながる恐れもあります。普段から清潔にして、乾燥予防を徹底することが大切です。

目の周りの乾燥を予防するポイント

乾燥しやすい目の周りは、特に注意してケアをする必要があります。普段のスキンケアに加え、ぜひ意識してほしいポイントを挙げていきます。

たっぷり保湿する

保湿の基本は、化粧水で水分を与えて肌をやわらかくほぐし、美容液で保湿成分を肌に届け、乳液やクリームなどの油分で水分の蒸発を防ぐこと
できれば1日に何度も保湿するのが理想ですが、難しい場合は肌の上で水分を長時間保持してくれるような、ゲル状のアイテムがおすすめです。
顔全体のお手入れで化粧水を塗布した後、手のひらで目元をそっと覆うハンドプレスを行うと、水分の浸透が深くなり、さらに目元が温まって血行不良も改善し、クマにも効果的ですよ。
乾燥しがちな目元には、目元用に開発されたアイクリームなども上手に使うとよいでしょう。アイクリームの塗布がマッサージを兼ねるような場合は、けっして強く擦らないように注意してください。
長時間乾燥を防ぎ、うるおいを補給し続けてくれるようなオールインワンアイテムを使うと、時短になる上、肌に塗布する回数を抑えられて摩擦を軽減しやすいでしょう。

肌にやさしいメイクアイテムを使用する

アイメイクによって上まぶたなどに肌荒れが生じている場合は、アイテムの成分が肌に合っていない可能性があります。
皮膚が薄い分、他の部位で問題がなくても、目の周りでは刺激になってしまうことがあるのです。購入前に成分を確認する、テスターを使って自分の肌との相性を確かめる、などの心配りを忘れずに。
パラベン、アルコール、鉱物油、着色料不使用など、アレルギーの原因となる成分に注目すると良いでしょう。
また、目元には二重まぶた用のテープやつけまつげの接着剤、まつげエクステのグルーなど、化学的な成分が触れる機会も多くあります。そのような成分に不安がある場合はしっかりパッチテストを行ってください。急に腫れたり浸みるような反応を起こすこともあるので気をつけましょう。
日焼け止めや化粧下地、ファンデーションは優しく肌の上に置くように塗布し、決して擦らないようにしましょう。スポンジやブラシも使用後は毎回洗う等、清潔な状態を心掛けるようにしてください。
また、スキンケアと同様に、1本でベースメイクが完成するBBクリームを使用して化粧下地やパウダーの工程を省略し、肌の摩擦回数を抑えるという考え方もあります。

肌を清潔に保つ

目の周りに使うメイクの成分は涙に強いタイプのものがあるので、なかなか落ちにくいことがあります。アイメイクリムーバーなどポイントメイク専用のクレンジング剤などを上手に使い、メイク成分や汚れが目元の皮膚に残らないようきちんと落とすことが大切です。クレンジング剤をコットンに浸し、目の上にしばらく置いておくだけで擦らずにするっと落とせますよ。
また、眼瞼炎はまつ毛やまぶたの洗浄によって防げることも。清潔を心掛けることが重要です。
洗顔料を選ぶ際は、肌のうるおいをキープし、肌に必要な皮脂は取りすぎないようなアイテムが理想的。保湿成分が配合されたクレンジングオイルや石けんなど、肌に優しいものを選びましょう。ゲル状テクスチャーのアイテムはメイクになじみやすく、肌との摩擦も少ないのでおすすめです。
ダブル洗顔不要のアイテムを使うと、肌摩擦を抑えやすい上に手間も少なく一石二鳥ですよ。

目の周りの乾燥を防ぎ、ハリを取り戻すためのエイジングケア

乾燥予防のポイントを押さえたら、エイジングケアで目元のハリを取り戻し、乾燥に負けない目元をつくっていきましょう。

まず目元のエイジングケアにあたり、つい気になってしまうのが目の周りの小じわ。
加齢の影響を受けるものでもあるため、真皮まで刻まれた深いしわの改善は基礎化粧品では難しいですが、乾燥による小じわは、角質層にうるおい成分を与えるなどの保湿対策で目立たなくなる可能性があります
たとえば、普段のケアに目元用の美容液やアイクリームを取り入れたり、使っているケア商品にヒト型セラミド、ヒト型コラーゲン、プロテオグリカン、ヒアルロン酸などの美容成分が含まれているかチェックするなど、できるだけ肌にうるおいを与えるためのケアをこまめに行うと良いでしょう。
また、内側からのケアとして、目の周りをマッサージして血行を良くすることで、肌のターンオーバーがサポートされ、目の疲労の解消にもつながりやすくなります。

目の周りの乾燥がひどい場合の対処法

季節によっては目の周りの乾燥が進行し、ひどいとつっぱりを感じたりすることも。悪化して眼瞼炎などを引き起こす前にできる対処法を知っておきましょう。

目の周りを外的刺激から守る

まずはしっかりと乾燥を予防できるようなスキンケアを心掛け、肌のバリア機能を健やかに保ちましょう。そのうえで、目の周りは擦り過ぎたり、何層にも重ねたりするようなメイクは控えめにし、かゆみや腫れが生じている部分には塗布を避けるように注意しましょう。
また、コンタクトレンズを使用している場合は、目の周りの乾燥が改善するまでは着用を控えることも一つの手。装着時に目元を引っ張る、瞬きが増えるなどの理由で目元の乾燥を悪化させているおそれがあるためです。
代わりにメガネを着用することで、花粉やほこりなどの付着が軽減され、外的刺激から目元を守ることもできますよ。

皮膚科を受診する

目元の乾燥による肌トラブルが深刻な場合は、医療機関で肌の症状を診察してもらいましょう。
目の周りの皮膚の症状であれば、眼科、皮膚科専門医や形成外科医にかかるのが正解です。スキンケア方法やアイケアのためのアドバイスもしてもらえる場合があるので、気になったらぜひ受診を。
保湿剤、ステロイド外用剤など処方された治療薬は、用法・用量を守って使うようにしてください。特に患部が目の周りなので、子どもの場合は擦って塗り薬が目に入らないよう注意してあげることも重要です。

目の周りで起こりがちな乾燥トラブルQ&A

乾燥トラブルが発生しやすい目元。ここでは、ケアの際に役立つプラスアルファで知っておきたい知識をご紹介しておきます。

Q. 目の周りに赤み、かゆみがあるときの適切なケアは?

A. 赤みやかゆみがあるときは、かぶれが発生している可能性があります。
原因としては、基礎化粧品やメイクの原料が自分の肌に合っていない、花粉やアクセサリーが肌へ刺激を与えてしまっていることなどが考えられます。その場合、まずは普段使用しているケアやメイクアイテムを見直すようにしてみましょう。
また、症状にかゆみが伴っている場合は、アトピー性皮膚炎、皮膚掻痒症などの皮膚疾患を発症しているおそれがあります。外部刺激から守りながら保湿ケアを続けつつ、症状が改善せずに長引く場合は皮膚科を受診して、医師からの適切な治療を受けるようにしましょう。

Q. 乾燥してまぶたの皮がむけるのはなぜ?

A. 目の周りが乾燥すると、まぶたの皮がむけてしまうなどの症状を引き起こしてしまうことがあります。
そもそもまぶたは、皮膚が薄い上、天然保湿因子(NMF)が少なく、水分を十分に皮膚に維持できていない部位の1つです。そのため、目の周りが乾燥すると、まぶたの皮がむけてしまうなどの症状を引き起こしてしまうことがあります。まぶたの乾燥を防ぐためには、肌の水分の蒸発を防いでうるおいを保持し、皮膚をやわらかくするエモリエント効果が期待できるスキンケアアイテムを使用し、しっかり肌にうるおいを与え、バリア機能を回復へ導くことが大切です。
また、まぶたの乾燥は、ターンオーバーが正常に働いていないことで引き起こされている可能性もあります。その場合は、栄養バランスの良い食事の摂取や十分な睡眠をとるなど、生活習慣を改善してホルモンバランスを整えるといった内側からの対策も重要です。日々の生活習慣が肌状態に影響してくることを意識しながら、生活を送るようにしましょう。

乾燥予防とエイジングケアで目の周りのケアを

目元はデリケートなパーツだからこそ乾燥しやすく、肌トラブルが起きてしまうと丁寧なケアをこまめに行う必要があります。
普段から目の周りに負担がかからないよう、できるだけ乾燥を予防し、長時間うるおった状態をキープするように心がけましょう。マスクを着用する機会が増えた今、目元にうるおいとハリを持たせることは、生き生きとした印象を持たれることにもつながります。また、乾燥が引き起こす深刻なトラブルにつながらないよう、日頃から乾燥予防ケアをしておくことが大切です。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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