肌悩みの理由に上げる方も多いTゾーンのテカリや小鼻のザラつき。
汚れや黒ずみ、毛穴の開きの原因は、肌のターンオーバーの乱れ、角質がたまっている、皮脂分泌が活発などさまざまあります。
今回は毛穴が開いてしまう主な原因や対策のほか、皮脂汚れや毛穴のお悩みに効果的なおすすめアイテムもご紹介します。
基本のスキンケアを徹底し、悩みに直接アプローチしてくれるアイテムなどを上手に組み合わせて使うことで肌悩みの改善につながります。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
毛穴の開きの主な原因
毛穴が開く原因はさまざま。
ここでは主な原因を3つご紹介します。自分の肌悩みの原因を探るためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
過剰な皮脂の分泌
皮脂量が過剰に増えると皮脂腺の出口が大きくなり、毛穴の開きが目立つようになってしまいます。
皮脂の過剰分泌は、ホルモンバランスの崩れ、食生活の乱れ、ストレスを抱えることなどで起こりやすくなるので注意が必要です。
肌の乾燥
肌のバリア機能が損なわれて乾燥状態になると、キメが乱れ、毛穴の開きが目立つ傾向があります。
乾燥により肌表面が固くなり、しぼんで毛穴まわりがへこみ、影になって毛穴が目立つようになる場合もあるため注意が必要です。
こちらの記事に特徴をまとめました。ぜひチェックしてみてくださいね。
加齢
加齢によりコラーゲンやエラスチンなど肌のハリを保つ成分が減少すると肌がたるみ、毛穴が縦長に伸びて広がりやすくなります。
肌の弾力もなくなるため、全体的に老けた印象になりがちです。
加齢についてまとめた記事はこちらです。目を通してみてくださいね。
毛穴を開きやすくする生活習慣
毛穴が開く原因は、外的要因も大きくあります。
スキンケアはもちろん、毎日の食事や睡眠、洗顔などの日常的に行っていることが毛穴に悪影響を与えていることもあるので注意が必要です。
揚げ物やお菓子を食べ過ぎている
油分が多い食べ物は、皮脂が過剰に分泌される原因になりやすいため、毛穴が気になる方は毎日の食事を振り返ってみると良いかもしれません。
野菜や果物など、油分を抑えて肌に良い栄養が摂れるものを食べるようにすると良いでしょう。
洗顔時にメイクを落としきれていない
毛穴に落とし残したメイクの成分が入り込むと、角栓が作られる可能性があります。
角栓により毛穴が広がることを防ぐためにも、余分な皮脂や詰まりをオフする毎日のクレンジングや洗顔といった“落とすケア”を大切にしましょう。
定期的に毛穴ケアを行うことも大切です。
角質ケアを行う際は、蒸しタオルを使って毛穴を開き、クレンジングオイルを使って優しくマッサージするように、毛穴汚れを落としてみてください。このとき強くこすると摩擦がうまれ肌にダメージを与えてしまうので、優しく丁寧に肌に触れることがポイントです。
毛穴ケアを行った後は、収れん化粧水やビタミンCが配合されたローションなどを使うと、肌を引き締めることで、毛穴の開きを目立ちにくくする効果が期待できます。
毛穴パックやピーリングは肌に負担をかける恐れもあるため、回数や使用アイテムに気を配り、気をつけて行いましょう。
無表情で過ごしている
マスクをすることが習慣化した今、表情筋を使えていない方も増えています。
肌のたるみに加え、表情のメリハリがなくなると、老け見えなどにつながるため要注意。
顔の筋力の衰え対策として、日常的に表情を動かし、顔の筋トレやエクササイズを取り入れると良いでしょう。
毛穴の開きを目立ちにくくするスキンケアの注意点・ポイント
毛穴の開きを目立ちにくくするため、日々のスキンケアには乾燥予防が重要です。乾燥予防と聞くと与えるケアを思い浮かべがちですが、それだけではありません。
ここでは与えるケアの前の落とすケア、うるおいをキープするために必要なアイテムなど、乾燥予防に役立つ注意点やポイントをご紹介します。
洗顔は優しく行う
美容成分を浸透させるためには落とすケアが重要ですが、だからといってごしごしこすってしまうと、顔を洗うことが肌への刺激になってしまうため注意が必要です。
ポイントは、力を入れて擦らず、皮膚を刺激しないよう丁寧に洗顔をすること。
クレンジングする際はゆっくりとクレンジングアイテムを肌になじませる、洗顔料は良く泡立てて使うことにも気をつけましょう。
刺激が強い洗顔は肌の乾燥を促進させやすいため、自分の肌質に合った洗顔料を使うことも大切です。
また、高い温度のお湯で洗い流すと、必要な皮脂まで流してしまう可能性があります。使うお湯の温度にも気を配りましょう。
皮脂はぬるま湯で溶けやすくなる性質があるため、ぬるま湯を使って洗い流すのがおすすめです。
油分が入った乳液やクリームを使う
洗顔後、化粧水だけでスキンケアしている場合、保湿が十分ではない可能性があります。
なぜかというと、化粧水には油分が入っていないので、水分の蒸発を防ぐことが難しいためです。
化粧水で肌に水分を与えたら、油分が入った乳液やクリームを化粧水の上から塗ると良いでしょう。
敏感肌用やエイジングケア用など自分の肌質に合うアイテムを選ぶと、よりスキンケア効果を感じやすくなるでしょう。
化粧水や乳液の役割を担うオールインワンアイテムを使用することもおすすめです。
毎日のケアにプラスして、自分の肌タイプに合う美容液やパックを使ったスペシャルケアを行うことも効果的です。
うっかり日焼けをしてしまい肌が炎症を起こしているときは、愛用の化粧水をコットンに染み込ませてパックを行うことも良いでしょう。
乾燥予防で毛穴の目立ちにくい肌に
毛穴ケアは落とすケアはもちろん、うるおいなどを与えることも大切。乾燥肌はトラブルの原因になる場合が多くあるため、乾燥予防をしっかりと行うことが重要です。
長時間肌に水分を与え続けて乾かさない、乾燥予防処方のアイテムであればよりしっかりと肌の乾燥を防ぐことができます。水分と油分のバランスをきちんと整えられ、肌に刺激を与えないやさしいアイテムが良いでしょう。
毎日のケアを習慣化し、うるおいと透明感のある毛穴レスな美肌を目指しましょう。
表情筋の衰えや、油分のとりすぎのほか、日焼けも毛穴を目立たせる原因のひとつ。
毎日日焼け止めを塗るのが面倒という方は、SPF効果のある化粧下地や、ファンデーションやパウダーなどのベースメイクでも紫外線対策ができるアイテムもあります。
多機能コスメを上手く使って日焼け防止を徹底することも、毛穴ケアにつながるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
メラニンの除去を期待して、美白有効成分が配合されている化粧品や医薬部外品を使うこともおすすめです。
毛穴ケアも大切ですが、どうしても気になる場合はメイクに頼る方法もあります。
気になる部位には凹凸をカバーしてくれたり、皮脂を吸着してくれたりするアイテムを部分的に使うと良いでしょう。
また、睡眠不足や食事の乱れなど生活習慣が整っていないと、肌のターンオーバーが乱れて皮脂の分泌量が多くなり、肌が脂性肌にかたむいたり、皮膚の新陳代謝がうまくいかずシミやニキビ跡が治りにくくなったりと、肌トラブルが多くなりがちです。
ニキビやシワ、色素沈着などに悩んでいる方は、スキンケアのほか、生活習慣を見直してみることもおすすめです。
スキンケアの見直しで改善が見られない場合は、クリニックや皮膚科を診療することも大切です。おかしいなと感じたら早めに受診するよう心がけましょう。
【監修医師】
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医
杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。