手の老化を改善したい!避けたい日常の行動とおすすめの対策法

ハンドクリームやネイルオイルなど、ハンドケアを行うアイテムは身近な存在ですが、しっかりと「手の乾燥」や「手のエイジングケア」について考えたことがある方は意外と少ないかもしれません。
今回はそんな手の乾燥や老化について原因や対策方法を詳しくご紹介します。
手元までしっかりとお手入れを行い、美しい手肌を目指しましょう。

手の老化 改善

手の老化の主な理由

手は人目に付きやすく、年齢が出やすい部分。
しわが目立つ、乾燥している、シミがあるなど、手にあらわれる老化のサインも多くあります。
この章では、そんな手の老化に関係するポイントを3つご紹介します。

手の乾燥

乾燥は、肌のハリのなさやシワにつながるため、手の甲や手のひらの乾燥には注意が必要。老けて見えてしまう原因になります。

手のひらは皮脂腺がなく乾燥しやすい部位であることにくわえて、うるおいを保つために必要な皮脂が水仕事で流されやすく、乾燥予防が欠かせません。

血行不良

血行不良は、肌のターンオーバーを遅らせる要因の一つ。
ターンオーバーが遅れると老廃物が排出されにくくなり、くすみやシミ、シワの原因になります。
年齢を重ねると、血管が固くなって血行が悪くなりやすいので、昔に比べて肌の調子が思わしくないなと感じている方は、血行不良が原因の場合も考えられます

紫外線

長年紫外線を浴び続けると、肌にダメージが蓄積され、たるみやシワが生まれる原因になります。
紫外線は、真皮にある弾性繊維に影響を及ぼします。弾性繊維は皮膚のハリを保つ役割を持つため、毎日の紫外線対策が大切です。

なぜ乾燥してしまうかなど、肌のしくみについては、こちらの記事でもご紹介しています。

手の老化を改善するために避けたい日常の行動

手の老化は加齢だけでなく、日常の行動の積み重ねも原因の一つ。
毎日なにげなく行っている行動が、肌に負担をかけてしまっている場合も多くあります。
この章では、手の老化につながる3つのことをご紹介します。

過度に手を洗う

過度な手洗いを行うと、うるおいを保つために必要な皮脂まで洗い流されてしまうため、角質層の水分が蒸発し、乾燥を進行させる原因になります。
それだけでなく、手洗い後に行うことが多いアルコール消毒にも注意が必要
アルコールが蒸発するときに手の水分も一緒に奪ってしまい、肌の乾燥につながりやすいため、合わせて乾燥予防を行うことも習慣づけましょう。

刺激が強い薬品に直接触れる

空気の乾燥のほかに、外部刺激によって乾燥を引き起こしている場合もあります。
特に水分と油分のバランスが崩れてバリア機能が低下している肌は、外部刺激に弱いため注意が必要
食器洗いや、服を手で洗う機会が多い方は、洗う際に使う洗剤や薬品が刺激となり、乾燥を引き起こしている可能性があります。
水仕事は皮脂や角質を過剰に落としてしまうため、手荒れのリスクを高めてしまうため、仕事が済んだら手のケアを行うことをお忘れなく。

自然乾燥させる

手を洗った後などに自然乾燥させると、手指の水分が一緒に蒸発してしまい、乾燥を引き起こしやすくなります。
手を洗った後は時間をおかずに、ハンカチやタオルでしっかりと水気を拭きとり、ハンドクリームやネイルオイルなどで乾燥予防を行いましょう。

手の老化の改善におすすめの方法

顔のスキンケアは毎日行っていても、手のケアは気付いたときにしか行っていないという方、いませんか?
ここでは、手のケアや老化を改善するために気をつけたいことをご紹介します。どれも簡単なものばかりなので、ぜひ試してみてくださいね。

食器洗いなどの水仕事をする際はゴム手袋を活用する

水や薬品に直接触れずに水仕事ができるため、乾燥や皮膚へのダメージを防ぐことができます。
複数のゴム手袋を用途に合わせて使い分けると便利なので、いくつか用意しておくと良いでしょう。

ハンドクリームなどで手をケアする

手を洗う、水仕事を行うなど、日常で水に触れることが多い手はどうしても乾燥しがち。ハンドクリームなどの保湿アイテムでケアし、小まめに乾燥を予防することを習慣づけましょう。
乾燥予防を行うことで、うるおいのある健康的な肌を保ちやすくなりますよ。
乾燥だけでなくゴワつきが気になる場合は、角質ケアを行うこともとても大切。保湿成分が配合されているハンドソープなどで手を洗ったあと、ハンドクリームをたっぷり塗って肌に浸透させると、ハンド美容に効果的です。

良い香りのハンドクリームも人気ですが、香料が手荒れの原因になる場合もあるので要注意。
肌が敏感な方は無香料のものや、医薬部外品の表示が入った敏感肌用のアイテムを選ぶと安心です。

紫外線対策をする

顔や腕、足などに日焼け止めを塗っている方も、手の甲までしっかり塗っているという方は少ないかもしれません。外出前には日焼け止めを塗ることを心がけると良いでしょう。
室内でも、紫外線は窓から入ってきてしまうため、気になる場合は日焼け止めをこまめに塗るようにすると安心です。
車を運転する際などは、紫外線対策用のグローブの活用も効果的。
日焼け止めだと乾燥が不安という方は、UV効果のあるハンドクリームを使用すると紫外線対策と乾燥予防を一度で済ませることができるのでおすすめです。

ハンドマッサージをする

血行不良は、肌のターンオーバーを見出し乾燥の原因になります。
手の乾燥が気になる方は、血行不良を改善するために、毎日のスキンケのアルーティーンに、ハンドマッサージを組み込んでみると良いでしょう。
体もマッサージやストレッチを行うと血流が良くなるように、手もマッサージを行うことで血流が良くなるため、肌のターンオーバーが促され、乾燥予防に繋がります。
マッサージするときはクリームやオイルで滑りを良くし、余分な刺激を与えないように心がけましょう。
爪や爪の周辺をもむだけでも手指を温めやすいため、気軽に取り入れたい方はまずは指先からはじめてみると良いかもしれません。

手の老化 改善

乾燥予防で、美しい手を手に入れる

手のしわやシミは、年齢を重ねたサイン。見た目に老けた印象を与えてしまうため、特に女性は顔のケアと同じくらい気をつけたいポイントです。
健やかな肌にうるおいや弾力が大切なように、手の甲や手のひらもパーツケアをしっかりと行い、肌の内側から乾燥予防を行うことが美しい手を手に入れる近道です。

美容成分が配合されたものや、セラミド、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたものなど、ハンドクリームの種類もさまざま。
選び方のコツは、その時の自分の悩みを改善してくれるものを選ぶこと。
手の甲のシミが気になる方は美白有効成分が入った美白ケアもできるもの、ハリのなさが気になる方はビタミンC誘導体が配合されたものを選ぶとビタミンCがコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、効果が期待できるのでおすすめです。

手荒れが深刻な方は、手湿疹などの病気が隠れている可能性があります。
セルフケアを続けてもあまり効果が感じられない場合は、皮膚科にかかり治療を始めましょう。
薬の塗り方など、正しい治療法に沿ってケアを行うことで、症状の改善も早くなりますよ。

手のマッサージは自分ですることはもちろん、ネイルサロンなどで施術を受けることもおすすめです。
うるおいのある手は若々しいイメージを与えてくれるため、見た目の印象の若返り効果も期待できます。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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