角質の意味と役割は?代表的なトラブルとスキンケアの基本

最近、肌のザラつきやくすみ、毛穴の黒ずみやニキビなどの肌悩みがあるという方、それは角質に要因があるのかもしれません。

古くなった角質が剥がれ落ちずに皮膚にたまると、先に挙げたような肌トラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
肌トラブルの少ない健やかな肌状態を保つためには、定期的な角質ケアなど、角質に着目したスキンケアを行い、古くなった不要な角質を取り除くことが大切です。

今回の記事では、そもそも角質とは何か、角質のどんな状態が肌トラブルを引き起こしてしまうのか、さらには肌トラブルを発生させないためのおすすめのスキンケア方法についてお届けします。
記事を呼んだ当日から取り組めるスキンケアばかりなので、角質にまつわる肌悩みを持っている方や、角質ケアの方法が気になっている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

角質

角質の意味と役割

ケア方法を知る前に、そもそも角質とは何なのか。
肌にとってどういう役割を担っているものなのかについて、解説していきましょう。

角質とは?

皮膚は、外側から「表皮」「真皮」、その深部に「皮下組織」の三層に大別されます。
その中の一番外側、つまり目で見える部分である表皮は、「基底層」「有棘層」「顆粒層」「角質層」という4層で成り立っています。
角質とは、角層とも呼ばれる角質層を構成する細胞(角質細胞)のことで、足の裏や手のひらだけが厚く、そのほかの場所は厚さが約0.02mmと薄く、肌を覆うラップフィルムのようなものです。

皮膚の構造

角質の役割

では次に、角質の役割について詳しく説明していきましょう。
角質は外部の刺激から肌を守り、セラミドや天然保湿因子の働きにより肌の水分が蒸散するのを防ぐ、重要な役割を持っています。

この角質が果たしている役割のことを肌の「バリア機能」と呼びます。
このバリア機能が正常に働くことにより、さまざまな肌トラブルを防ぎ、すこやかな肌を保つことができます。
もしも、バリア機能が低下してしまうと、ニキビや吹き出物が発生したり、ガサガサとザラつきのある肌感になったり、くすみも目立ちやすくなってしまいます。

また、肌にはターンオーバーと呼ばれる仕組みがあります。
表皮にある基底層では、ケラチノサイト(表皮角化細胞)が細胞分裂し、少しずつ肌の外側に押し上げられ、一番外側にある角層に届くと、最終的に垢として皮膚から剥がれ落ちます。
この肌が生まれ変わるサイクルのことをターンオーバーと呼びますが、ターンオーバーが正常に働くことによって、肌は一定の周期で生まれ変わり、すこやかな状態を維持できるのです。

ターンオーバーが正常に働かずに古い角質が蓄積されてしまうと、皮脂と混ざり合って角栓となり、毛穴汚れの原因となってしまいます。
特に皮脂分泌が盛んな、小鼻や鼻の頭などは角栓ができやすいパーツの代表格です。

 

代表的な角質トラブル

肌を守る役割を果たす大切な角質ですが、角質にまつわるトラブルにはどんなものがあるのでしょうか。
代表的な角質トラブルについてご紹介します。

乾燥肌

乾燥肌は、肌が乾燥してバリア機能が低下し、肌表面がカサカサしたり、ガサガサしたりしている肌状態のことです。
この状態は肌のターンオーバーがうまく働かず、角質層が乱れていることで引き起こされます
肌の乾燥は、表皮の角質層表面がめくれたり剥がれたりして白い粉状になる、いわゆる粉吹き肌の原因にもなるので注意が必要です。

質感が硬い肌

肌に硬さを感じるようなゴワつきのある肌は、古い角質が剥がれ落ちずに表面に蓄積して、硬くなってしまった状態です。
この状態を引き起こす主な原因としては、保湿不足やターンオーバーの乱れ、紫外線によるダメージなどが挙げられます
ゴワつき改善には、不要な角質に対して角質除去を行う必要があります。
ケア方法としては、ピーリングやスクラブなどの角質ケアがあります。

顔以外にも、角質が厚くなりやすい箇所として気を付けたいのがかかと。
かかとは、体重の圧がかかる上に、外部刺激も受けやすく、角質が蓄積します。さらに足裏には皮脂腺がないため、乾燥しやすく、肌が硬くなりやすいパーツです。

硬くなったかかとをそのまま放置してしまうと、ひび割れを起こして痛みを生じてしまうこともあります。
足の指に魚の目や硬いマメができるのは、刺激に対して肌を守ろうとして角質が厚くなってできることが原因です。

ケア方法としては、保湿ケアのほか、尿素製剤で角質を柔らかくするのがおすすめです。
ヤスリなどを使って不要な角質を除去するやり方などもありますが、削り過ぎによって逆に肌に負担をかけてしまうリスクもあるので注意が必要です。
また、自分の足にあった靴を履くなど、適切なフットケアを行い、改善を図っていくと良いでしょう。

敏感肌

敏感肌は、普段は問題のないような刺激(化粧品などの物質を含む)に過敏になっている状態です。
これは、肌表面にある角層の細胞間脂質が減少し、外部刺激に弱くなることが原因で起きてしまう状態です。
細胞間脂質は、セラミドが主体となっており、肌の健康を維持する役割があるもので、細胞同士をつないで外からの刺激に抵抗し、角層の下にある表皮や真皮からの水分の蒸散を防ぐ働きがあります。
乾燥肌はかゆみやピリピリした痛み、赤みなどの症状が生じやすく、湿疹などの皮膚の病気に発展するおそれもあるので注意が必要です。

角質トラブルを避けるスキンケア方法

いろいろな角質トラブルがありますが、それらを避けるためにおすすめのスキンケア方法をご紹介していきます。
今から簡単にできる方法ばかりなので、ポイントをおさえてぜひ実践してみてくださいね。

洗顔

メイクをオフして、皮脂汚れや汗、ホコリを落とすのに大切な、日々の洗顔ですが、行う際にはポイントがあります。
洗うときには、洗顔料をよく泡立ててから、大量の泡で優しく洗うようにしましょう。
ゴシゴシと強い力で洗ってしまうと、それが肌への刺激になり、ダメージを与えてしまいます。

また、洗顔料は肌への刺激が少ないアイテムを使うことがおすすめです。
例えば、無添加・無着色のアイテムを使ってみるのも一つの選択肢でしょう。
現在、敏感肌用や美容成分配合のもの、ジェルや固形、ペースト状のものなど、さまざまなタイプの商品が販売されています。
肌にやさしく、かつ自分の肌質や肌悩み、好みにあった使用感のものを選ぶようにすると良いでしょう。

保湿

スキンケアには欠かせない保湿。この保湿を行う際にも、覚えておきたいポイントがあります。
まず、化粧水や美容液をつけて終わりではなく、その後に乳液やクリームなどを塗るようにすると保湿効果を高めることができます。
肌の水分は蒸発してしまうので、乳液やクリームなどの油分で覆ってフタの役割をする膜をつくってあげると、水分の蒸発をできるだけ防ぐことができます。


特にお風呂上りは水分が蒸発しやすいタイミングなので、保湿をしっかりと行うように心掛けましょう。
時間をあまりかけずにケアをしたいという方には、化粧水や美容液、乳液やクリーム、そしてパックの役割をセットで兼ねるオールインワンゲルも人気です。

また保湿ケアに使用するアイテムには、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどの保湿成分が含まれたアイテムを使用すると、保湿力がアップして効果的ですよ。

0.02mmの角質層を潤いで整える

メディプラスゲルは、独自開発スキンケア成分※1「オゾン化グリセリン※2」を配合した角層ブースターゲルです。角質層を徹底的にうるおすことにこだわった乾燥予防処方。時間差で保湿成分がじっくり浸透※3するから、たったひと塗りで24時間空気の乾燥から肌を守ります。

※1 角層を整えるスキンケアのこと
※2 グリセナジーRB(整肌成分として)
※3 角質層まで

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紫外線対策

紫外線は肌にダメージを与えやすく、肌トラブルの要因になるものです。屋外はもちろん、屋内にいる時も日焼け止めを塗るようにしましょう。
たとえ屋内にいても、紫外線は窓ガラスを透過して入ってきてしまいます。どこにいても、紫外線対策を怠らないようにすることが大切です。

角質

角質ケアで肌トラブルに悩まされない素肌を手にいれましょう

すこやかな肌状態を維持して美肌を目指すためにも、角質ケアは大切ですね。
角質トラブルに繋がる乾燥を防ぎ、角質が本来の力を発揮できるように肌の水分を保ち続けて、肌を乾かさない乾燥予防ケアを心がけましょう。

また、角質にまつわる肌トラブルが起きてしまうのは、顔だけではありません。
ケアをする時には全体的なボディケアを行って、角質トラブルに悩まされない素肌を作っていきましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

この記事を読んだ方に

乾燥が気になる方におすすめなのが、メディプラスゲルによるスキンケア。敏感肌でも使える優しさはそのままに、新スキンケア成分「オゾン化グリセリン*」配合でパワフルにリニューアル。肌のバリア膜を潤いでしっかりサポートし、角層内部を整えて健やかな肌へ導きます。*グリセナジーRB(整肌成分として)

この記事を読んだ方に

ウォッシュパウダーは、酵素系洗顔料でありながら、乾燥肌や敏感肌にもやさしいのがポイント。パパイン酵素配合の洗顔パウダーで、とろみのある弾力泡が出来上がります。海泥(マリンシルト)が肌のキメや毛穴に入り込み、汚れや角栓をクリアに落としながら、肌本来の美しさを引き出します。

この記事を読んだ方に

乾燥にお悩みの方におすすめなのが、メディプラスのオイルクリームソープです。まるで濃密なクリームで洗っているような濃厚泡が特徴で、擦らずなめらかな洗い心地。6種の美容オイルが豊富に含まれており、天然の肌バリア(皮脂膜、セラミド)を守りながらつっぱらずしっとりと洗い上げます。

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メディプラス乾燥予防研究所
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