肌のターンオーバーを整えるケアの方法とは?周期が乱れる原因から解説します!

スキンケアやお肌について調べていると、よくでてくる「ターンオーバー」という言葉。肌の生まれ変わりのサイクルを指す言葉ですが、しっかり知っているというよりは、なんとなく単語だけを認識しているという方のほうが多いのではないでしょうか。
今回はそんな「ターンオーバー」について、乱れるとなぜいけないのか、ターンオーバーと肌荒れの関係やしくみ、周期を正常に保つための美容ケアのコツなどを詳しくご紹介していきます。
毎日の積み重ねがターンオーバーを正常に保ち、きれいな肌を生み出します。ぜひ最後までチェックしてくださいね。

ターンオーバー 整える

肌のターンオーバーとは

最初に、ターンオーバーとはどんなものなのか。その仕組みや正しい周期、乱れると肌がどんな状態になってしまうのかをお伝えします。
肌本来の美しさを損ねないためにも、これからお伝えする情報を元に、日々、自分の肌状態をチェックしてみてはいかがでしょう。

ターンオーバーの仕組みは?

ターンオーバーとは、肌の細胞が一定の周期で生まれ変わる代謝サイクルのこと。
肌は表皮、真皮と、さらにその下の皮下組織によって構成されており、ターンオーバーは肌の一番外側にある「表皮」で起こります。

表皮は、外側から順に「角層」「顆粒層」「有棘層」「基底層」という4つの層でできています。
このうち、表皮の一番内側にある基底層で基底細胞(ケラチノサイト<角化細胞>など)が作られると、基底細胞が細胞分裂を起こして角層細胞になります。すると、角質細胞が肌の外側の層に向かって押し上げられるため、表面の角層まで到達した細胞がやがて垢や古い角質として剥がれ落ち、新しい角質に入れ替わります。これにより基底層の下部にある基底膜が真皮と接し、栄養物や老廃物の交換が行われることをターンオーバーと呼びます。

正しい肌周期って?

ターンオーバーには周期があり、この周期が遅くても早くても肌荒れに繋がります。
20代の健康な方な人は基底層で生まれた角質細胞が肌表面に現れるまで約28日かかると言われており、年を重ねると代謝が落ちていくため、ターンオーバーにかかる日数が増えると考えられています。
加齢によってターンオーバーにかかる日数は伸びるため、例えば30代から40代だと、肌の細胞が生まれ変わるまでに約45日の日数が必要といわれています。

肌のターンオーバーが乱れるとどうなる?

先ほど「ターンオーバーは早くても遅くても肌に影響を与える」とお話しました。では、ターンオーバーが乱れると肌にどんな影響が起きるのでしょうか。

まず考えられるのは、肌の乾燥です。
表皮の一番内側にある角層細胞はNMF(天然保湿因子)を含有しているのですが、ターンオーバーのスピードが速いとNMFを充分に作る時間がなく、水分を蓄える機能が未成熟な角層細胞ができてしまいます。このことによって肌のバリア機能を十分持っていない細胞が表面にあらわれるため、肌は水分を蓄える力が弱いため乾燥し、外的刺激にさらされてしまいます。うるおいが不足することにより、ハリや弾力までもが低下してしまうため、注意が必要です。

また、ターンオーバーが乱れた状態で生まれた角質細胞は一定期間後に剥がれ落ちる機能が低下しているため、きちんと剥がれることができないという側面もあります。
古い角質細胞がそのまま積み重なり、皮膚表面の凹凸が激しくなる状態を、「角質肥厚」と呼びます。肌がゴワついて固くなるだけでなく、古い角質が肌表面に残ると光が透過しにくく、肌が灰色がかって見えることもあり、くすみが生まれる場合もあります。
ターンオーバーの周期が遅れることで古い角質が肌にたまるため、毛穴に角栓ができやすくなり毛穴の目立ちにつながるほか、メラニンが排出されずシミが目立つという症状も引き起こしてしまいます。

ターンオーバーの周期が乱れる原因は

ターンオーバーとは肌が生まれ変わる周期のこと。乱れると乾燥やバリア機能の低下を引き起こし、肌荒れしやすい状態を作ってしまいます。
ここでは、ターンオーバーが乱れる原因を3つお伝えします。原因を知ることでこれらのことを避け、健やかな肌をキープしましょう。

乾燥

肌の乾燥は、ターンオーバーが乱れる原因のひとつです。
肌が乾燥すると肌内部を守ろうとターンオーバーのスピードを速め、角質細胞を急いで作ろうとしてしまいます。急いで作られた細胞は未熟なため、うるおいを保つ保水機能が十分ではありません。
こうして保水機能が不十分な角質細胞ができることで肌がますます乾燥し、負のスパイラルをうんでしまいます。

乾燥している肌は外部刺激などから肌を守るバリア機能も低いため、さまざまな肌荒れの原因にもなります。ターンオーバーを整えるためにも、乾燥予防の徹底が必要です。

紫外線

紫外線により日焼けすると、肌はそのダメージを早く回復させようとするため、ターンオーバーが早まってしまいます。
古い角層がはがれる速度と新しい角層ができる速度が揃わず角層が厚くなることで、毛穴の汚れがたまり皮膚のザラつきやくすみの原因になってしまいます。
また、表皮が再生されないとメラニン色素の排出もうまくいかないため、紫外線によるシミやそばかすが発生してしまいます。

シミができてしまった場合やくすみが気になる場合は、美白成分が配合されたスキンケアを使用し、透明感のある肌を目指しましょう。
美白アイテムはさっぱりした使用感のものが多いため、乾燥予防もあわせて行うと良いでしょう。

年齢に伴うホルモンバランスの乱れ

加齢に伴い成長ホルモンの分泌が低下すると、ターンオーバーも遅くなる傾向があります。
そのほかにも睡眠不足や栄養バランスの悪化、ストレス、飲酒や喫煙、運動不足、便秘などがターンオーバーの乱れる原因として考えられるため、バランスのとれた食事や規則正しい生活を心がけることも大切です。
ターンオーバーが整うと肌の乾燥予防にもなるため、肌荒れも予防でき安心です。

ターンオーバーを整えるために意識すべきスキンケア

ターンオーバーの乱れは肌荒れの原因につながります。
では、ターンオーバーを整えるためには、どんなことに気をつけると良いのでしょうか。ここではすぐに取り入れられるおすすめのケアを3つご紹介します。参考にしてみてくださいね。

1.肌の乾燥を予防する

肌の乾燥予防には、長時間うるおいを与え続けられ、乾かさないようなケアを行うことが一番大切です。乾燥が生じる前に、十分な水分・うるおい成分を肌に補給しましょう。
このとき、肌のコンディションに合わせて、水分と油分をバランス良く補い、肌の上に長時間キープすることに気をつけると良いでしょう。

ケアを行う際は、肌が清潔な状態になっているかどうかも重要なポイントです。洗顔や入浴で肌を清潔に整えた後、うるおい成分を肌に与えると良いでしょう。
セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分が含まれた化粧水や美容液、乳液、クリームなどの基礎化粧品を使うと効果的です。
スキンケアをたくさん使う自信がないという方は、ひとぬりで乾燥予防ができるオールインワンアイテムもおすすめです。化粧水や乳液、美容液に含まれる成分をバランス良く保湿できるため塗り重ねる必要がなく、時短にも繋がります。

また、顔だけでなく、ボディも乾燥します。ローションやジェル、クリームなどで、顔同様に乾燥を予防すると乾燥による粉吹きやかゆみを防ぐことができます。
顔と比べるとボディケアはつい後回しになりがち。顔のスキンケアを行った延長線上で体のケアも行うように習慣づけるなど工夫しましょう。

 

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2.肌に刺激を与えない

洗顔や体を洗う際、汚れを落とそうと、つい洗いすぎたりしていませんか。
洗顔や入浴でごしごし肌を摩擦して洗ったり、熱いお湯を使ったりすると、角質層を傷つけ、皮脂を奪ってしまう原因となってしまいます。
角質層が傷つくことはバリア機能の低下につながり、乾燥を招いてしまいます。

顔を洗う際はきめ細かな泡で、顔の中心から外側へ、指と肌の隙間に泡を滑らせるようにやさしく洗うと良いでしょう。
体を洗う際も同じように、たっぷりの泡を体の表面に滑らせるように優しく洗うことを心がけてください。
ピーリングやあかすりなどで古い角質をとり過ぎることも、バリア機能を十分に持たない角質細胞が表面に表れてしまう原因となるので、頻繁に行うことは避けると良いでしょう。不必要に顔を擦ったり、マッサージを頻繁に行うことも肌への刺激となるため、避けるようにしましょう。
マスクで顔の皮膚が擦れてしまう場合は、マスクと皮膚のあいだにシルクやコットンなど肌にやさしい布を挟むと良いでしょう。

 

3.紫外線対策を行う

紫外線は夏場や晴れた日だけでなく、冬のあいだや曇の日、雨の日も一年中降り注いでいます。紫外線は肌の乾燥を引き起こすほか、それ自体が肌への外部刺激にもなるため、肌荒れの原因になってしまいます。そのため季節を問わず、紫外線をカットすることが大切です。

毎日行うことが肝心なので、日焼け止めの塗布、UVカット成分配合のメイクアイテム、帽子、サングラスの着用など、自分の生活に無理なく取り入れられるものを選んで、習慣化しましょう。

 

ターンオーバーを整えるための生活習慣ポイント

生活習慣の乱れやストレスの蓄積などは、ホルモンの分泌量に影響することがあります。ホルモンの分泌量は不規則な生活、寝不足、運動不足などに影響をうけやすく、肌のターンオーバーの周期を乱し、肌に十分なうるおいが維持されにくくなることにも繋がります。

ここではターンオーバーを整えるためにはどんなことに気をつけると良いか、生活習慣のポイントをお伝えします。
ターンオーバーの乱れは、肌の乱れに直結します。ご紹介するポイントを参考にして、きれいな肌を目指しましょう。

質の良い睡眠を摂る

成長ホルモンは、細胞分裂、タンパク質の合成を促すなど、ターンオーバーの促進をサポートすることが分かっています。成長ホルモンは質の高い睡眠を取ることで分泌されるため、肌の生まれ変わりを正常にキープするためには、睡眠の質が大切になります。

睡眠の質とは、眠りの深さを指しています。かつては22時から深夜の2時までが「お肌のゴールデンタイム」と言われていましたが、研究により、寝る時間帯よりも深く熟睡することが肌をすこやかに保つことに繋がると分かってきました。そのため最近では、特に眠りが深くなり、成長ホルモンが分泌されやすくなる入眠約3時間後を「お肌のゴールデンタイム」としています

質の良い睡眠をとるためには、心地いい寝具や睡眠環境を整えリラックスして入眠することもポイントです。電子機器の明るい画面から発される強い光は覚醒状態となり、眠気が生じにくくなるため、寝る前にスマホやPCなどを操作しないように心がけましょう。

栄養バランスの良い食事を摂る

ふだんの食生活も、ターンオーバーの周期に密接に関わっています。そのため、ターンオーバーの周期を整えやすい食材をメニューに取り入れると、粘膜や皮膚を健康に保つことができ、美しい肌を作りに良い効果を得られるでしょう。
ビタミンB郡をとることができるレバー、卵、乳製品などビタミンCが豊富なキウイ、タンパク質が豊富なお肉のほか、含まれている栄養素の高い旬の緑黄色野菜などもおすすめです。納豆などの発酵食品も栄養価が高く、漬物は乳酸発酵によってビタミンミネラルも豊富。ぜひ毎日の食卓に取り入れましょう。

生活スタイル上、食べ物から摂取するには限界がある場合には、粘膜や皮膚を健康に保つビタミンB群や亜鉛、ビタミンCなどのビタミン類は、サプリメントでも補うと良いですよ。

ストレス・疲労を溜めない

ストレスはホルモンバランスを乱す原因のひとつです。イライラした気持ちや気分の落ち込みなどでストレスを抱えた上に、肌まで荒れてしまうと辛い気持ちが倍増してしまいます。
ストレスをためないよう、きちんと休息をとること、発散することを心がけましょう。
ストレス発散法は適度な運動やストレッチをするなど、体を動かすことをおすすめされがちですが、それぞれの好きなことをするのが一番良いです。運動が苦痛な方は本を読む、映画を見るなど、自分が集中できる趣味を見つけてみてはいかがでしょうか。

喫煙や飲酒などによるストレス解消は肌への影響が考えられるため、あまりおすすめしません。ただし、やめることでかえってストレスを感じてしまうことのないよう、依存しすぎず適度に楽しむことを心がけてください。

ターンオーバー 整える

ターンオーバーを促進し、正常なサイクルを維持しよう

ターンオーバー=肌が生まれ変わる周期なので、乱れると乾燥やバリア機能の低下を引き起こし、肌荒れの原因になってしまいます。
ターンオーバーが乱れて新しい肌細胞がうまく作られなくなると、肌の乾燥をはじめ、さまざまな肌トラブルに。乾燥して肌の水分量が少ない肌は、皮脂が過剰に出てしまうことから、にきびや吹き出物などの原因になることもあるのです。

つまり、ターンオーバーを正常に促すことは、トラブルの少ない、潤いのある美肌を手に入れる近道。今回この記事を通じて、ターンオーバーの周期を安定させるポイントをたくさん知ることができたのではないでしょうか。

乾燥予防ケアやUVケアでのほか、食べ物や睡眠時間にも気を配り、正常なサイクルを維持することで、肌あれが起きにくい、健やかな肌を目指しましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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