口元にできやすいしわの種類|乾燥による影響と対策方法

年齢を重ねるたびに増えてくるのが、口元のしわに関する悩み。
特に口元はしわがあると老け顔にみられてしまうなど、人に与える印象を大きく左右するので、気にしているという方も多いのではないでしょうか。

「しわができるのは加齢による生理的なものだし、できてしまうのは仕方ない」とあきらめてしまっていませんか。
もちろん加齢によってしわはできやすくなりますが、実はしわができる原因は、加齢だけではありません。しわの種類もさまざまなものがあり、できる原因も多種多様なんです。

今回は、そんなしわの種類やしわができる原因、さらにはしわ予防におすすめのセルフケア方法についてご紹介します。
気になる口元のしわを改善・予防したい、効果的なエイジングケアを知りたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

口元 しわ

口元にできるしわの種類

しわについてより理解をするために、まず、しわにはどんな種類のものがあるのかを知っておきましょう。

口元にできるしわの種類

縦じわ

唇の上下(白唇部)に縦に入る細かいしわである「縦じわ」。
この縦じわは、目元や目尻、眉間、おでこなどにもできやすい「ちりめんじわ」や「小じわ」などとも言われているもので、皮膚の乾燥が原因で起こりやすいとされています
唇(赤唇部)は組織学的構造が異なるため皮脂腺がありません。
そのため組織学的構造も異なり、うるおいを生み出すことができず、顔の中でも乾燥しやすいパーツです
しわを作らないためにも、こまめな保湿ケアが大切です。

梅干しじわ

梅干しじわは、口を閉じたときにあごに現れる、梅干しの表面のような模様のしわのこと。
下あごを上に引き上げる際に、余計な力が加わることでできるしわで、あごに力を入れて下唇を引き上げる表情のクセや、食いしばるクセなどにより、できやすいしわです。
習慣的な表情筋の動かし方で生じます。線のようなしわではなく、ボコボコとした凹凸のある形状が特徴です。

ほうれい線

老け顔にみられる要因として代表的なものといえる、ほうれい線。
ほうれい線は、小鼻から下に八の字に伸びる鼻唇溝(びしんこう)と言われる溝のことです。

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層から構成されています。なかでも表皮の下にある真皮には、リンパ管や血管などが張り巡らされています。
真皮はコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンなどの美肌成分で構成されており、肌のハリや弾力を保つ役割があります。

加齢が進むと真皮じわが進行しやすくなりますが、この真皮じわにより頬の皮膚がたるむことで、ほうれい線が生まれてしまうのです。

マリオネットライン

口角からあごにかけて縦に伸びる2本の線のことをマリオネットラインといいます。マリオネット人形などに作られた口元の線と似ていることからつけられた名称です。
老化や表情筋の衰えが原因で、下がった頬やフェイスラインのたるみにより起こりやすいとされています。このラインによって口角も下がりやすくなります。

口元が乾燥しやすい理由としわを予防する保湿ケア

口元のしわを予防するためには、どのようなケアが効果的なのでしょうか。
しわは加齢だけではなく、乾燥が原因で発生したり、深くなったりする可能性があります。
ここでは、口元が乾燥してしまう理由と乾燥させないようにするためのケア方法をいくつかご紹介します。

口周りが乾燥しやすい理由

まず、なぜ口周りが乾燥しやすいのかについて説明していきます。
その理由として、口周りの皮膚が薄いことが挙げられます。
皮膚が薄いと外部刺激に弱く、少しの刺激で肌荒れを起こしやすいため、肌のバリア機能が低下し、乾燥しやすくなってしまいます。

さらに口周りは、皮脂腺が少ない部位でもあります。
皮脂腺が少ないと皮膚の表面を覆う皮脂が少なくなるため、水分が蒸散しやすく、乾燥を引き起こしやすい状態になってしまいます。

近年のマスクの着脱の習慣からも、影響を受けている可能性があります。
マスクを取り外すと、こもっていた湿気が蒸発するため、顔の表面のうるおいも失いやすい状態になります。
これが乾燥を招くことにつながってしまうのです。

口周りの保湿ケア

さまざまな理由から乾燥しやすい口周りですが、乾燥が招くしわを予防する方法として、どんなことができるのでしょうか。
日々できるおすすめのケア方法の1つとして、保湿ケアがあります。

具体的なケア方法としては、まず、化粧水・美容液・乳液あるいはクリームを顔に順につけます。
使用するスキンケア化粧品は、ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分配合のものを使うのがおすすめです。
化粧水は、塗る時に強く肌に叩き込まず、手でやさしく馴染ませるようにしましょう。
特に入浴後や洗顔後は、水分が蒸発しやすい状態になります。水分の蒸発を防ぐためにも乳液・クリームなどの油分をしっかり塗り、肌の水分を長時間維持できるようなケアをしましょう。
口元・ほうれい線・あごなど、しわが気になる部分には重点的に塗り、乾燥を予防すると良いでしょう。

口元のしわを予防する日常のポイント

乾燥による口元のしわを予防するためには保湿ケアだけではなく、日常の生活習慣の中での予防を意識して行うことが大切です。

紫外線対策をする

紫外線は表皮を乾燥させる一因になりやすい、肌にとって大敵ともいえるものです。
特に外出をする際は、日焼け止めを塗り、さらに帽子や日傘も活用して、紫外線を予防するようにしましょう。
紫外線によるダメージは、真皮の弾力を保つ細胞の損傷などにつながる可能性があります。
また、しわだけではなく、シミやそばかすの原因にもなるものなので、屋内屋外問わず、普段から十分注意をするようにしましょう。

口元の表情筋を鍛える

表情筋を鍛えて、メリハリのある表情をキープすることも効果的です。口元が鍛えられるトレーニングを取り入れ、表情筋の衰えを予防するようにしましょう。
表情筋を鍛えて顔のたるみを予防することで、ほうれい線やマリオネットラインができにくくなります。

日常生活の中で、仕事の合間や通勤時間など、ちょっとした時間を使って気軽にできるエクササイズもあるので、ぜひ積極的に試してみてくださいね。

口元 しわ

日々の乾燥予防対策と、しわの状態にあわせたケアで若々しい肌を

しわをできにくくするための乾燥予防対策など、普段の生活でできるしわ予防・改善対策をご紹介してきましたが、このほかにもヒアルロン酸を注入するヒアルロン酸注射やリフトアップなどの施術といった、専門のクリニックによるしわ治療、フェイスマッサージやストレッチ体操、美顔器など、手法や価格も異なる、さまざまなしわ解消方法があります。

しわの種類や状態などに照らし合わせて、自分のできるやり方でしわ予防・改善対策を行って、いつまでも若々しく見られる、健康的な肌をキープしていきたいですね。
今後のしわ対策として、ぜひ今回ご紹介した知識や対策を役立ててみてください。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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