目尻のしわが困る理由と原因|試したいメイクとスキンケアのポイント

血行不良によるクマや、乾燥による肌のごわつきなど目元の悩みはつきませんが、やはり一番気になるのは“しわ”ではないでしょうか。
目元は皮膚が薄いため、乾燥しやすい部分。
眼輪筋の動きや目を酷使することによる眼精疲労が原因のほか、肌のターンオーバーの乱れや乾燥など、目尻にしわができる原因は様々あります。

この記事では目尻のシワについて、悩みを解消してくれるような改善方法や治療方法を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

目尻 しわ

目尻のしわが困る理由

目尻にしわがあると困ることってなんでしょう?
ここでは、そんなしわによる不利益を具体的にご紹介します。
理由がわかると対策方法も見つけやすいので、目を通してみてくださいね。

しわにファンデーションがたまるから

ファンデーションがたまると、色ムラができ、しわがより目立ちやすくなるため、メイクをした後、しわにメイクがたまっていないか、こまめに確認する必要があります。
忙しい日は、確認が難しいほか、メイク直しに一手間かかることも面倒です。

目立ちやすい位置にしわがあるから

目尻などの目元は顔の中でもよく見られるパーツは、しわがあると目立ちやすくなるため注意が必要です。
前髪で隠そうとしても、視界が悪くなるため隠しづらいのも悩ましいところです。

加齢とともに深くなり定着しやすいから

加齢によるたるみが加わると、さらにしわが深くなりやすくなるほか、目元のしわは老けた印象を相手に与えやすいのも気になるポイントです。
そのため、目元のしわに悩む人も多いです。

目尻のしわの原因

ここでは、目尻のしわの原因をご紹介します。
毎日何気なく行っていることが、しわの原因になっていることも。
日頃の自分のくせや行動と照らし合わせてみると、意外な改善方法に気付けるかもしれません。

表情のクセ

目尻のしわの多くは、表情を動かすことによってできるしわが原因で生まれます。
表情は、表情筋によって動かされるため、目尻のしわはこの目の周囲を取り巻く表情筋、眼輪筋の収縮によって生じるとされています。
表情じわは、小さな真皮じわが多いですが、たるみが加われば、大きな真皮じわ(たるみじわ)になるので、注意が必要です。

眉間や目頭、目尻側に発生するしわは、表情筋が原因の場合も。
筋肉の癖がそのまましわにつながることもあるので、優しくマッサージをして、ほぐしてあげるのもおすすめです。
この時、肌への摩擦を軽減させるために、アイクリームやアイセラムを使用することも効果的。自然とケアにもつながるので一石二鳥です。

乾燥

乾燥は肌のバリア機能を低下させ、しわにつながる原因になります。
肌のバリア機能の低下は、ターンオーバーの乱れを起こしやすくしますが、これは古い細胞と新しい細胞が、正常なサイクルで入れ替わらなくなることが原因です。
肌トラブルを起こしやすくなる肌は、不安定な状態のため、肌の保水力なども低下し、乾燥を起こしてしまいます。
そのため乾燥による、肌トラブルが発生しやすいです。

十分なうるおいをキープできない肌は、乾燥によりますます肌のハリが失われ、細かいしわができやすくなってしまいます。

しわができる原因

加齢

加齢により、真皮に弾力性をもたらすコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が減少することで肌のハリを失いやすくなります。
ハリを失うとたるみが生じ、しわやほうれい線が深くなりやすいので、年齢肌用のスキンケアアイテムを使用するなど、ケアの見直しが大切です。
そのほかにもシミが気になる時は、美白成分が配合されているもの、より深い悩みには医薬部外品など、使用するアイテムを肌悩みによって使い分けることも効果的です。

年齢肌は肌の再生能力なども低下しているので、症状がなかなか改善されない場合もあります。
そんな時は皮膚科にかかり、医師の判断を仰ぎましょう。
プロの意見は改善を期待できるだけでなく、正しい対策や必要なケアも教えてもくれるので、気になる症状が早く治る可能性もありますよ。

紫外線

紫外線によるダメージは、肌の乾燥を促進させやすいとされています。
また、紫外線は真皮のコラーゲンやエラスチンに影響を与えるため、しわが増えてしまいます

紫外線を過度に浴びると、皮膚のバリア機能の低下を招くので、肌が乾燥し、しわっぽい状態になります。
日焼け止めを塗る、UVカット効果のあるメイクアイテムを選ぶなど、紫外線対策を習慣化すると、うっかり日焼けも防げるので安心。

日焼け止め特有のキシキシとした質感が苦手な方は、美容成分が多く配合されているものを選ぶと、滑らかで伸びが良いものが多いのでおすすめです。

血行不良

血行が悪くなると、栄養が行き届かなくなり、うるおいのある健康的な肌を保ちづらくなります。
その結果、しわにつながる可能性があるので気をつけたいポイントです。

目尻のしわがあるときに試したいメイクと保湿のポイント

乾燥が原因の小じわは、メイクや保湿のポイントを抑えるだけで大きく改善します。
ここでは押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。

目尻のしわが気になるときのメイクのポイント

しわになりやすい部分のファンデーションは、薄く馴染ませることがキレイに仕上げるコツ。
厚塗りで隠そうとしないほうが良いのは、逆にしわが目立つ可能性があるから。
コンシーラーもしわに入り込みやすいため、薄めに塗り丁寧に馴染ませると良いでしょう。

日中、しわの部分にファンデーションがたまったら、綿棒やスポンジで馴染ませると再びキレイな状態に戻すことができるので、外出時は綿棒かスポンジを持ち歩くようにすると心強いです。

目尻のしわが気になるときの目元の保湿のポイント

肌にハリがあるうちにできる細かい表皮のしわ(乾燥じわ)は、保湿により目立たなくなることがあります。
そのため、朝と夜のスキンケアに加えて、日中もメイクの上からミスト状の化粧水を顔にかけるなど、こまめに保湿すると良いでしょう。

上まぶただけでなく、下まぶたのたるみも改善したい部分。
しわやたるみの原因は、肌のターンオーバーの乱れも大きな一因です。
スキンケアはもちろん、生活習慣を意識して改善することも大切です。肌のターンオーバーがスムーズになり、肌が健やかになります。
健康な肌はツヤやハリもあるため、若々しい印象を与えてくれます。

目尻 しわ

目尻のしわ対策に、しっかり乾燥予防!

しわの改善方法のカギとなるのは、まずセルフケアです。乾燥が原因の小じわには、保湿を意識したスキンケアを行いましょう。
化粧水で肌に水分をたっぷりと行き渡らせることはもちろん、その後、美容液やクリームを使ってしっかり表皮に膜をはり、水分を逃さないようにすることが大切です。
保湿を行うことで、肌のバリア機能も高まり、小ジワの改善にもつながります。

また、有効成分を真皮まで届けるためには、与えるケアだけでなく落とすケアに気をくばることも大切です。
汚れが落ちないからといってゴシゴシこするのも、摩擦を生み肌にダメージを与えてしまうためNG。
アイメイクなどメイクが濃い部分は、洗顔後のクレンジングの前にポイントメイク落としを使って先に落としておくと安心です。

また、しわの改善には、美容医療に頼ることも効果的です。
ほうれい線や目元のしわなどのしわ治療には、ヒアルロン酸やボトックスを注入するという解決法もあります。
ボトックス注射は腫れや痛みなどの副作用やダウンタイムは起きにくいですが、内出血が目立つ場合があるため、施術を行う日程は慎重に決めることがおすすめです。
しわが目立つ部分に直接アプローチすることができるため、効果を感じやすいという点ではおすすめです。
目尻や口元など特定の部位が気になっている方は、その部分にヒアルロン酸を注入すると良いでしょう。
美容医療も賢く使って、悩みを改善しましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

タイトルとURLをコピーしました