突然ですが、実年齢よりも若く見える方には、ある共通点があります。それは、お肌が綺麗なこと。
ほうれい線などのシワや顔のたるみ、シミなどが多いと年齢が高く見られがちですが、ハリのある美しいお肌の方は、とても若見えするのです。
今回はそんな、若々しさを維持するためのポイントをご紹介します。
老けない人に多い特徴
男性も女性も、加齢による変化が少ない方は自然と若く見られる傾向があります。
そして反対に、「老け顔」と呼ばれる実年齢よりも年上に見られる方もいます。
では、その違いは一体どんなことから生まれるのでしょう。ここでは若く見える方の特徴についてご紹介します。
肌にハリがあり、シワやシミが少ない
肌は年齢によって状態が変化しやすい部位です。年齢が上がるとシワができやすく、たるみも起こりやすくなるため、ツヤやハリがある肌は実年齢よりも若々しい印象を周囲に与えやすいでしょう。
肌質は遺伝などの生まれ持ったものも大きいですが、毎日の生活を見直すことで美肌に近づくことは可能です。
特に日焼けと乾燥への対策は重要。過度な日焼けは光老化を促進し、シミ、シワ、たるみの原因となります。また、肌の乾燥も老けた印象を促進するポイント。
さらに、ジャンクな食べ物ばかり食べていたり、睡眠が足りていなかったりすると、肌のターンオーバーが乱れて肌のハリがなくなり、老いて見える原因になります。
食生活の乱れを整える、睡眠不足を改善する、スキンケアを毎日きちんと行うなど、地道な努力が美肌への近道です。
健康的なスタイルを維持している
太り過ぎややせ過ぎは不健康で老けた印象を与えやすいので注意が必要。
見た目が若々しい印象の人は、適度な運動を継続しておこない、スタイルキープを意識していることが多いもの。
運動機能の低下、筋肉の低下は身体全体の老け印象のもとです。
体型を維持するために食べ物に気を使ったり、体を動かす習慣をつけることは血管年齢や腸内年齢などの体内の年齢も若く保つことができ、肌にもポジティブな影響を与えてくれます。
ただ痩せれば良いというのではなく、体型を維持するポイントは自分の体に合った体重や筋肉量を見つけること。
無理をしてスリムな体型を目指さなくても大丈夫です。自分が心地よい体型を見つけてそれをキープするよう心がけましょう。
老化しない人の生活習慣の共通点
肌が綺麗、体型の変化が少ないなど、いつまでも若若しい人には、共通点があると思いませんか?
ここではそんな、若見えのための生活習慣をご紹介します。
簡単に取り入れることができますが効果的なものばかりなので、参考にしてみてくださいね。
スキンケアを徹底している
年齢が表れやすい肌をケアし、若々しさを保っていることは、見た目に若い印象を与えます。
特に老けた印象を与えやすいシワの予防は、肝心。
保湿により乾燥から肌を守り、うるおいを与えてハリを保っているとハリのある若々しい印象を与えることができます。
特に気をつけたいのは、肌の乾き。
乾燥した肌はカサつきやシワっぽさから老けて見られがちなほか、水分と油分のバランスが崩れたお肌は肌のバリア機能が低下しているため、様々な肌荒れを引き起こす可能性も高いです。
乾燥予防をしっかりと行い、うるおいとハリのあるお肌を目指しましょう。
運動をしている
身体のスタイルは年齢とともに崩れやすいため、意識的に運動を行うことでキープしていると若い印象を持たれやすいでしょう。
スポーツジムに通う、好きなスポーツをするなど運動の機会を意図的に作ることはもちろん、エスカレーターやエレベーターを使用せず階段を使うなど日常的にも運動を取り入れているとなお良いでしょう。
体を動かすと血液の流れが良くなり、新陳代謝も活発になります。心肺機能が高くなるほか、肌のターンオーバーも整うため、アンチエイジングに運動は不可欠です。
睡眠時間を確保している
心身ともに健康的な状態は周囲に老化を感じさせにくい傾向があります。
しっかりした睡眠をとることで、心と体の健康状態を保つことができます。
睡眠時間が短いと肌の新陳代謝を促すターンオーバーの周期にも悪影響が出やすく、肌への影響も大きいため、日々注意が必要です。
食事の栄養バランスが整っている
食事は肌に影響しやすいため、栄養バランスを考えて食べ物を選ぶよう注意しましょう。
皮膚の細胞をつくるタンパク質、肌のターンオーバーの周期を整える効果が期待できるビタミンB2・B6・E・12、亜鉛などの摂取を心がけることがポイント。
食事から必要な栄養素を得るのが難しい場合は、サプリメントを頼ることもおすすめです。
辛いものなど刺激が強い食べ物は、胃や肌への刺激にもなるため、なるべく避けた方が良いでしょう。
老けたくない人のためのスキンケア
この章では、肌のハリやうるおいをキープするために気をつけたいスキンケアについてご紹介します。
老けて見える人と若く見える人の違いはどんなところなのかにも注目して気をつけたいつのポイントに分けて解説します。
保湿力が高いスキンケアアイテムを使用する
エイジングケア(年齢に応じたケア)には保湿状態、つまり肌の水分を長時間キープし、乾燥を予防することが求められます。
シワを予防し、肌の正常な状態を保つため、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、プロテオグリカンなど保湿成分が十分に配合されたアイテムを使うと、うるおいをキープしやすいでしょう。
ポイントケアをする
目元、口元などの年齢を感じさせやすい部位はアイクリームや美容液を使用し、ポイントケアをすることも効果的。
ケアアイテムは肌の状態や、塗る部位に合わせて選ぶと良いですよ。
ハリやうるおいを保つ効果が期待できます。
日中は日焼け止めを塗る
紫外線は肌に悪影響を及ぼし、乾燥やシミを引き起こす一要因です。
日中は日焼け止めを使用し、紫外線から肌を守るよう心がけましょう。室内にいても窓から紫外線が入ってくるため、外出しないときも日焼け止めを塗ると良いですよ。
乾燥対策で肌を整え、若見えを目指そう
若く見える方と老けて見える方の大きな違いは、お肌。肌がかさついていたりシワやシミが多いと老けて見えますが、健康的でうるおいのある肌をキープできていると若々しく見えますよね。
特に肌の乾燥は老けて見えるだけでなく、肌荒れの原因にもなるため注意したいポイント。いつまでも若く見られたいという方は、しっかりと乾燥予防を行うことが大切です。
肌の潤いは、水分量と油分量のバランスが大きく関係しています。毎日のスキンケアで、長時間水分を与え続けてくれるような乾燥予防処方のアイテムを取り入れたり、化粧水と乳液をしっかり塗り重ね、水分が肌から蒸発しないよう注意しましょう。
いくつものアイテムを使うのが面倒という方は、ひと塗りで肌を潤おすことができるオールインワンアイテムがおすすめ。乾燥対策にかける手間が減ると「面倒臭い」「時間がない」などスキンケアをサボる理由がなくなるため、結果として毎日しっかりと肌ケアすることができますよ。
保湿力の高いもの、美白効果のあるものなど、肌のタイプや悩んでいる症状に合わせてアイテム選びを行ってみてください。
また、ストレスを感じることもホルモンバランスを乱し、肌荒れの原因となります。
自分の性格をきちんと把握し、ストレスを減らすことは肌や体調はもちろん、幸せな人生にもつながります。
SNSやネット上の記事など入ってくる情報が多くなると、ストレスを感じる場面も自然と増えてしまいます。たまにはスマホやパソコンから距離をとり、ゆったりとした気持ちで過ごすことも大切かもしれません。
乾燥対策とストレスフリーな生活で、若見えするハリのある美肌を目指しましょう。
【監修医師】
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医
杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。