生え際にニキビができる原因と対処法|肌とヘアケアの両方が大切

赤く腫れ、痛いニキビは多くの方にとって迷惑な肌悩みの一つ。頬やあご、小鼻などのほかに、額(ひたい)、前額部(前頭)、こめかみからもみあげにかけての髪の生え際にもできやすいため、治療にてこずっている方もいるのではないでしょうか。
今回はニキビが髪の生え際にできてしまう原因と改善方法、おすすめのケア方法などをご紹介します。ちょっとした心がけでできるケアもあるので、ぜひ実践してみてくださいね。

生え際 ニキビ

生え際にニキビができやすい理由

ぶつぶつニキビが髪の生え際にできやすいのはなぜでしょうか?実はきちんと理由があります。まずはニキビができる仕組みとともに解説していきます。

ニキビはなぜできるの?

ニキビは、過剰な皮脂の分泌により毛穴に皮脂が詰まることから始まります。この詰まりをコメド、または面ぽうといい、皮膚に常在しているアクネ菌や雑菌が、詰まった皮脂をエサとして増殖します。これらが炎症を起こすとニキビや吹き出物となるのです。
コメド状態のものを「白ニキビ」、酸化して黒ずんだものを「黒ニキビ」と呼んだり、炎症の進み度合いによって「赤ニキビ」や「黄ニキビ」と言ったりすることも。症状がひどくなると赤みを帯び、膿んだり腫れたりすることも多いでしょう。

思春期にできるニキビは、性ホルモンの分泌による皮脂量増加が原因であることが多く、おでこを含む皮脂腺の多い部位、Tゾーンにできやすいのが特徴です。
一方、成人してからできる大人ニキビは、生活習慣の乱れやストレスなどが影響するケースが多く、皮脂の分泌量が少なく乾燥しやすいUゾーン、フェイスラインにできやすいものです。
どちらの場合も、ニキビケアにおいては、肌を清潔に保ち、毛穴が詰まらないよう肌のターンオーバーを正常に保つことが大切といえるでしょう。

ニキビはなぜ髪の生え際にできやすいの?

もともとおでこは皮脂腺が多く、皮脂量が多い部位。アクネ菌や雑菌の好む皮脂が多いうえ、オイルが配合されたヘアケア製品などが原因で菌が繁殖するケースもあります。
汗によって整髪料が流れてくることもありますし、シャンプーやコンディショナーがきちんと洗い流せていなかったり、洗顔時のクレンジング剤や洗顔料の洗い残し、すすぎ残しがあったりすることも問題です。生え際に泡が付くことを避けるせいできちんと洗えていないことも多く、メイク汚れや皮脂、菌が残ってニキビができやすい状態に…!
さらに、前髪をおろしていることで、髪の毛の先端が額の皮膚を刺激し、菌が付着しやすくなったり炎症が起きやすくなってニキビを悪化させることもあります。

生え際にできたニキビの適切な対処法【スキンケア編】

生え際にできてしまったニキビをケアするにはどうしたらいいのでしょうか。スキンケアにおいて注意すべきポイントを挙げていきます。

清潔な手で洗顔する

雑菌が手に付着している可能性があるため、洗顔の前にまず手を洗うことをおすすめします。
泡立てネットなどを使い、キメの細かな泡をたっぷり作ってやさしく洗顔をしましょう。泡をクッションにしてTゾーンを中心に洗い、毛穴の汚れや黒ずみを押し流すイメージです。38℃以下のぬるま湯で、擦らないように丁寧に洗い流しましょう。
抗炎症成分や整肌成分が配合された、ニキビケア用の洗顔料も販売されています。ただし、あまり洗浄力が強いものは肌に必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥を招くので避けたほうがベター。

水分と油分のバランスを整える

入浴後や洗顔後は、間を置かずにスキンケアを行いましょう。化粧水や乳液、クリームを適量取り、水分と油分で肌のうるおいバランスを整えます。乳液やクリームを少量になるよう調節するのはNG。きちんと油分を与えないとせっかく補給した肌の水分が蒸発し、肌の乾燥を防ごうと余計に皮脂分泌が活発になる恐れがあるからです。皮脂の分泌が多い場合は、クリームよりも乳液を選び、べたつきを抑えるようにしましょう。
また、オールインワンアイテムなら水分・油分がバランス良く補給できるうえ、面倒なケアが苦手な方や男性でも手軽に使えるおすすめアイテムです。ニキビケア用の成分が配合されているものもあるため、ぜひ検討してみてください。
スキンケア後、やさしくハンドプレスをして肌になじませると浸透率がアップ。ただしパンパンと頬を叩くパッティングはニキビへの刺激となるため避けて下さい。

乾燥を防ぐ

乾燥は角質層のバリア機能を衰えさせ、雑菌などが毛穴に入りやすくなる原因となります。肌は一度乾くとどんどん悪化するため、肌が乾く前にうるおいで満たしておくことが大切。
保湿力の高いスキンケアアイテムを用いて、長時間肌の水分をキープすることを意識しましょう。乾燥しやすい部位は特に念入りにケアし、目元、口元、頬などは乾く隙のないようあらかじめケアアイテムを塗り重ねておくのも乾燥対策になります。

生え際にできたニキビの適切な対処法【ヘアケア編】

ここまでスキンケアでの改善ポイントをお伝えしてきましたが、実は髪の毛のケアでも注意したい点があります。生え際ニキビを作らないための適切なケアをチェックしていきましょう。

シャンプー、コンディショナーのすすぎ残しに注意する

シャンプーやコンディショナーのすすぎ残しが頭皮やおでこに残っていると、含有成分が肌への刺激となってニキビが悪化することがあります。首の後ろ側にも成分が残りがちなので忘れずに。新たなニキビを作らないためにも、洗髪後はシャワーやたっぷりのお湯で十分に洗い流すことが大切です。
同様に洗顔時も、髪の生え際に泡や洗浄成分が付着すると落ちにくいことがありますので、意識してすすぐようにしましょう。

ヘアケアアイテムを見直す

シャンプー、コンディショナー、トリートメントなどのヘアケアアイテムや、ヘアミスト、ヘアオイルといった整髪料が、肌に合っていない可能性もあります。髪の先端に付けているつもりのワックスなども、汗とともに溶け出し、肌に付着して刺激となる恐れがあります。
生え際の肌荒れが続く場合は、配合成分、添加物などを確認の上、使用を中止し肌に合うアイテムへと変更しましょう。敏感肌の方は特に、事前にパッチテストをすることも大切です。

生え際のニキビゼロを目指して生活習慣を見直しましょう

その他、皮脂の分泌に関わるものとしてホルモンバランスがあげられます。生理前などにホルモンのバランスが崩れ、ニキビが増えるのはそのため。男性ホルモンが優位になると皮脂分泌量が増えるので、逆に妊娠中などにはニキビが減ることもあります。ホルモンバランスには食生活や生活習慣が影響するため、食事の栄養バランスや睡眠不足にならないよう気を配ることもニキビケアの一つと心得ましょう。
寝具や枕カバーを清潔なものに取り換えたり、ニキビが悪化するようであれば早めに病院に行ったりすることも検討して下さい。炎症がひどい時や、セルフケアを続けても改善が見られないときは、皮膚科医の判断を仰ぎ、治療薬を処方してもらうことで早く治すことができます。

生え際のニキビをきちんと改善し、再発やニキビ跡を防止するためにも、適切なケア方法と乾燥予防、生活習慣に気を配って、自信の持てる美おでこを目指しましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

タイトルとURLをコピーしました