肌荒れ対策におすすめの飲み物は?適度な水分摂取と美肌の関係

うるおいのある健康的な美肌を手に入れるためには、紫外線や花粉、乾燥などの外部環境から肌を守るだけではなく、内側からのケアも欠かせません。
内側からのケアを考えた時にまず気になるのが、いつも私達が口にしている食べ物や飲み物。基本的に、食生活は人間の体をつくる資本となるものです。毎日摂取しなければならないものであり、だからこそ体、そして肌への影響を意識した飲食の習慣を身につけたいですよね。
特に水分は汗の元となるため、肌のバリア機能に関連し、肌トラブルを防いでうるおい肌を維持するためには必須のもの。
今回は、そんな大切な水分補給や肌荒れ対策におすすめの飲み物についてご紹介します。単に飲み物の種類だけではなく、飲み方や飲むタイミングなど摂取時のポイントも含めて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

肌荒れ 飲み物

肌荒れの原因と注意したい飲み物

水分補給による肌荒れ対策を行うためにも、まずは飲み物が肌にどのような影響を与えているのか、肌荒れと飲み物の関係性について知っておきましょう。

肌荒れが起こる主な原因

肌荒れが起こる原因にはさまざまなものがありますが、主な原因に、肌のうるおいバランスの乱れというのがあります。
肌の水分と油分のうるおいバランスが乱れてしまうと、肌荒れが生じやすくなるのです。たとえば、水分と油分が不足して肌が乾燥した状態になると、皮膚を保護するバリア機能の低下を引き起こすことも。身体から分泌される汗、皮脂などによってできている皮脂膜もバリア機能の一つで、このバリアが低下すると、肌は摩擦、花粉、紫外線などの外的刺激にさらされやすくなり、肌トラブルが起きやすい状態になってしまうのです。
一方、油分は多すぎても肌荒れの原因になってしまいます。油分が多くなると、毛穴に皮脂詰まりが生じ、ニキビの原因といわれるアクネ菌が繁殖してニキビができやすくなるからです。
こうした肌荒れを防ぐためには、普段のスキンケアで肌に十分なうるおいを与え、汗の分泌のためにも水分補給を怠らずに、しっかり乾燥を予防することが大切です。

肌の健康のために摂取を控えたい飲み物

また、肌の健康のためには、水分の補給源となる飲み物を選ぶ際にも注意が必要です。
たとえば、アルコール、カフェインの含まれた飲み物は肌の健康維持にとっては要注意な飲み物と考えられているものです。なぜなら、アルコール飲料には糖分、塩分が含まれていることが多く、過剰摂取は栄養バランスの偏りを招くおそれがあるから。アルコール分解には肝臓で多くのビタミンミネラルが使われてしまいます。また、コーヒーや緑茶などに含まれるカフェインには利尿作用があり、水分が失われやすいといわれています。アルコールやカフェインを含んだ飲み物を摂取しすぎると体内の水分量が奪われてしまうだけでなく、胃や肝臓などにダメージを与える可能性もあるので、できるだけ控えるようにした方がよいでしょう。

そんな生きるために欠かせない水分補給ですが、肌荒れ予防という観点では、どのような飲み物が適しているのでしょうか。具体的に紹介していきましょう。

肌荒れ予防におすすめの飲み物

肌荒れ予防におすすめの飲み物にはどんなものがあるのでしょうか。普段私達が飲む機会のある、身近な飲み物の中からいくつかご紹介します。スーパーやコンビニで飲料を買う際に意識をすると、手軽に取り入れられますよ。

水、白湯

人間の体の約60%は、水でできているといわれており、厚生労働省によれば、成人が1日あたりに必要な水分摂取量は2.5リットルとされています。つまり水分補給は、体の健康維持に対して効果を発揮する大切なものなのです。たとえば、水分補給は、熱中症や心筋梗塞などの健康障害の予防や便秘の改善にも効果的と考えられています。

また、このコロナ禍でマスクを着ける機会が増えましたが、マスク着用時には、人は体感温度や呼吸数が上昇し、体に負担がかかりやすい状態になります。喉も乾きやすくなりますが、マスクをしていると喉の乾きに気づきにくいという心配もあります。マスク着用時は特に意識して、こまめに水分補給をする必要があるでしょう。
常温での水の摂取でもよいですが、水を沸かした白湯を飲むと、整腸作用や作用が期待できるとされています。体温くらいの温かさだと、消化機能や身体の機能も活発になるのでおすすめです。逆に氷水などの冷たい飲み物は、血管の収縮につながり、身体の機能が低下するため避けましょう。

豆乳

豆乳には、女性ホルモンのエストロゲンによく似た作用を持つ大豆イソフラボンが豊富に含まれています。大豆イソフラボンは、肌のターンオーバーの周期の安定化が期待できると考えられている他、髪のツヤ、ハリを保つ、丸みを帯びた体に導くなどの作用もあるとされています。普段の食事で大豆製品の納豆や豆腐が摂りにくい方は、ぜひ豆乳を飲んでみましょう。

牛乳

牛乳は、ビタミンB2や、ビタミンA、タンパク質など、すこやかな肌をつくる成分を摂取できる飲み物です。牛乳を飲むことで、皮膚の水分と油分のバランスが整い、肌のうるおいが維持されやすくなります。にんじんやレモンなどの野菜・フルーツと一緒にスムージーにすると飲みやすく、食物繊維もとれて美容効果が期待できますよ。

甘酒

近年ブームによって注目されている甘酒も、ビタミンB1、B2、B12といったビタミンB群、アミノ酸、ブドウ糖、オリゴ糖など、栄養素が多数含まれている飲み物。ビタミンB群は、糖質・脂質・タンパク質などの栄養素から、生きるために必要なエネルギー源をつくるとされています。また、アミノ酸にはタンパク質を合成する働きがあり、オリゴ糖には腸内環境を整える働きがあります。こうした栄養素の働きにより、血行促進につながり新陳代謝が安定化すると考えられています。

トマトジュース

サラダ等にも使いやすい食材・トマト。抗酸化作用があるとされる栄養素リコピンが含まれていて、摂取することで肌の細胞を活性酸素から守りやすくなります。ただし、トマトジュースには塩分が含まれているものが多いので、飲みすぎには注意しましょう。

アセロラジュース

赤ワインなどでよく知られるポリフェノール。健康や美容に効果があるといわれている成分ですが、アセロラジュースにはアントシアニン、ケルセチンなどのポリフェノール、そしてビタミンCが豊富に含まれています。いずれも抗酸化作用が期待できる成分といわれているもので、肌のハリ、うるおいをもたらしてくれる可能性があります。

肌荒れ予防に適した飲み方のポイント

以上、肌荒れ予防に適した飲み物を見ていきましたが、プラスで覚えておきたいのが飲み方にもポイントがあるということ。ここでは、おすすめの飲み方についてご紹介します。

こまめに水分を摂取する

一気に大量の水分を体に摂取しても、取りすぎた水分は排出されてしまうため、長く水分を維持しにくいといわれています。一気に取るよりは、こまめに水分を取ることで体内の水分量を保つようにするのが大切です。起床後や就寝前、食前やスポーツの前後など、水分が奪われてしまいがちなシーンではしっかり水分補給をするように習慣づけるのがいいでしょう。

常温、温かいドリンクを飲む

特に温かいドリンクを飲むことで、内臓が温まり、血行促進、基礎代謝の向上などが期待できるとされています。また、逆に冷たい飲み物を取りすぎると、体温を低下させ、血行不良になる可能性があるといわれています。こういった状態では、肌に栄養素が届きにくくなる場合があります。日頃、できるだけ体に負担の少ない常温、または温かいドリンクの摂取を心がけるといいでしょう。

日々の水分補給で内側からも肌荒れ予防を

毎日必ず摂取しなければならない水分。体の機能を維持するだけにとどまらず、肌の健康にとっても重要なものだということがわかったのではないでしょうか。
うるおいのある肌を保つためには外側からだけではなく、水分をしっかり摂取して内側からケアをすることが大切です。普段の保湿ケアで肌の乾燥を予防することに加え、こまめな水分補給を習慣化して、肌トラブルのない健やかな肌を目指していきましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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