肌荒れに適したスキンケア|日々の乾燥予防ですこやかな肌へ

乾燥、かゆみ、ニキビ…と、肌のお悩みは人それぞれ。マスクをつけて過ごす時間が増え、これまでは感じたことのなかった肌の不調に悩まされている方も多いのではないでしょうか。健康的で潤った美肌への一番の近道は、スキンケアの見直し。
ここでは肌荒れの原因や特徴、悩みの解消や予防のための正しいスキンケア方法をご紹介していきます。

肌荒れ スキンケア

肌荒れのお悩み別の原因

「肌荒れ」とは、皮膚のなめらかさが失われトラブルが現れている状態のこと。カサつきやブツブツなど、肌の不調を感じる理由はたくさんありますよね。
まずは肌荒れの種類にはどんなものがあるのか、肌の状態となぜそうなってしまうのかをお伝えします。

乾燥

カサつく、ツッパリ感がある、粉が吹いている症状にお悩みの方は、お肌が乾燥している状態です。
自分の肌質に対して水分・油分が足りないといった保湿ケアの不足、乾燥している状態の肌をアルコールで拭くなど過剰に油分を取るケアをしてしまっている誤ったスキンケア、皮膚のターンオーバーの乱れやバリア機能の低下、外的要因では空気の乾燥などが原因で肌は乾燥状態に傾いてしまいます。
特に冬場は空気が乾燥して皮膚の水分が蒸発し、角層がめくれ上がった状態になることが多くあるため注意が必要です。

かゆみ、ヒリつき

かゆみを感じる、ヒリヒリするという症状のある方は、バリア機能が低下し、お肌が敏感な状態になっています。バリア機能低下の原因には、乾燥や摩擦、刺激、偏った生活習慣によるホルモンバランスの乱れなどが挙げられます。

ニキビ、吹き出物

肌表面がザラつき、赤みを帯びたブツブツが現れている状態。顔だけでなく、胸や背中に発生することもあります。ニキビ、吹き出物と呼び方は様々ですが、どちらも同じ症状を指す場合が多いです。
過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、ニキビの原因であるアクネ菌や他の菌が皮脂をエサに繁殖することが原因。思春期のニキビは成長ホルモンによって発生することが多く、大人になってからできる大人ニキビや吹き出物は生活習慣を原因としたホルモンバランスの乱れによって起こる場合が多くあります
原因の違う思春期のニキビと大人ニキビでは、ケアの仕方も少し異なってきます。

毛穴詰まり

肌にざらつきがある、黒ずみが目立つ場合は、毛穴の詰まりが原因です。毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れが落とし切れていないということが考えられるため、洗顔方法が適切でない可能性も。
毛穴に残った汚れは、洗顔後に使用するスキンケアアイテムの浸透を妨げるだけでなく、ニキビや吹き出物といった肌トラブルを引き起こす原因にもなってしまいます。

肌荒れに適したスキンケア【お悩み別】

ここからはそれぞれの肌のお悩みに適したスキンケアをご紹介していきます。せっかくスキンケアを頑張っても、肌の状態に合っているケアができていないと効果は半減。肌荒れが起きている原因を探り、適切なケアを行いましょう。

乾燥

肌が乾燥している状態とは、肌のバリア機能が低下し敏感肌に傾いていることを指します。バリア機能とは、肌の水分蒸発を防ぎ、外的刺激から肌を守ってくれる機能。乾燥の改善には、バリア機能を正常に保つことが効果的です。
バリア機能を正常化するには、肌の内側の水分量と油分量のバランスを適切に保つことが重要。乾燥肌の方は水分量と油分量が共に不足している状態なので、化粧水やローションでしっかりと水分を補い、乳液やクリームでカバーし水分の蒸発を防ぐことで肌の状態が安定します。
水分保持機能を持つセラミドやヒアルロン酸が配合された美容液や、ひと塗りで水分と油分をバランスよく肌に与えることのできるオールインワン化粧品を使うことも効果的なのでおすすめ。

かゆみ、ヒリつき

肌が敏感な状態に傾いているかゆみやヒリつきを改善するには、低刺激のアイテムを使用すること、保湿ケアを徹底することが大切です。肌への刺激を抑えるためにアルコールやパラベン、石油系界面活性剤、シリコンを使用していない無添加のスキンケアアイテムを選ぶと良いでしょう。
水分の蒸発を防ぐための乳液やクリームが刺激となってしまう場合もあるので、あらかじめ敏感肌用のアイテムを使用するなど肌に激を与えないように心がけましょう。
もし少しでもヒリつきを感じたら、使用をストップしてください。日々のスキンケアだけでなく、紫外線対策を行うなど外的要因から肌を守ることも大切な肌ケアの一環です。

ニキビ、吹き出物

過剰に分泌された皮脂の毛穴詰まりを解消することが大切なので、優しく丁寧な洗顔と基本的な保湿ケアを行うことが大切です。ニキビができるからといって乳液やクリームといった油分を極端に抑えてしまうと、水分の蒸発によりますます皮脂が分泌してしまうという悪循環に。
自分の肌に合うアイテムを探し、水分量と油分量のバランスの良い肌を目指しましょう。炎症を抑える成分が配合されたアイテムを使用したり、ターンオーバーを促すアイテムを使用することも◎。改善に向かう可能性が高いため、積極的に取り入れてみてください。

毛穴詰まり

まず行って欲しいのは、毛穴に詰まった皮脂やメイク汚れをしっかり排除すること。クレンジングや洗顔料、石けんなどを使って、十分に毛穴汚れを洗い流しましょう。
しっかり汚れを落とそうとするとついゴシゴシとこすってしまいがちですが、それだと肌に刺激を与えてしまい新しい肌トラブル原因になることも。きめ細かい泡を立て、優しく洗顔することが大切です。
Tゾーンやあご先などの毛穴が気になりがちな場所は、特に丁寧に洗いましょう。皮脂汚れを吸着する成分が含まれたスキンケアアイテムを使用することも効果的。洗い流す時は冷水や熱いお湯ではなく、ぬるま湯で流すこともポイントです。

肌荒れ予防のポイント

肌荒れの原因を探りそれぞれに合ったスキンケアを行うことも大切ですが、一番大切なのは予防すること。ここでは肌トラブルに合わせた予防方法をお伝えします。

乾燥を予防する

多くの肌荒れの原因は、肌のバリア機能の低下やターンオーバーの乱れによって引き起こされます。つまり、肌荒れの多くは乾燥が原因となっている場合が多いのです。
乾燥を予防するためには、肌の角層まで十分な潤い成分を補給することが大切です。
スキンケアは朝晩だけ、という方も多いかもしれませんが、乾く隙を与えないためには日中の乾燥も防ぐべきポイント。長時間保湿し続けてくれるアイテムや、日中も使用できるスキンケアアイテムを用意し、小まめな水分補給を心がけて乾燥予防を意識しましょう。

外的刺激を避ける

外的刺激は、肌のバリア機能を下げ、肌荒れを引き起こす原因となります。
洗顔後にタオルで顔を拭く時や、髪の毛を乾かすドライヤーの熱、マスクの着脱による摩擦…と日常生活の中で肌への刺激は多く発生します。顔を拭く時は優しくこすらないようにするなど、肌への刺激となる摩擦が生じないように日頃から気をつけましょう。
日々の積み重ねで肌トラブルの少ないすこやかな状態を目指しましょう。

紫外線対策を行う

紫外線も、外的刺激の一つです。肌は表皮、真皮に分かれており、紫外線から発生するUVBは、表皮にダメージを与え、乾燥の原因に。UVAは肌の奥の真皮層まで達し、肌のうるおいを保つ成分に損傷を与えるとされています。
紫外線は窓からも入ってくるため、外出の予定がない日でも必ず日焼け止めや日焼け止め効果の入った化粧品を使用する習慣をつけると◎。窓からの紫外線で知らず知らずのうちに肌が黒くなってしまう“うっかり日焼け”の防止にもなりますよ。

生活習慣の見直し

保湿や外的刺激の防止に気をつけていても、生活習慣の乱れによってホルモンバランスが崩れ、アレルギーや肌トラブルを引き起こすケースもあります。
ストレスがたまるとつい食べ過ぎてしまったり、夜更かしをしてしまったりしがちですが、肌のためにも普段から規則正しい生活を送ることを心がけましょう。
現代では「夜寝て、朝起きる」のような自然の摂理に沿った生活がなかなか難しく、それがストレスとなり肌荒れにつながっているケースも多くあります。
夜はしっかりと睡眠時間をとる、偏食をせず栄養バランスの取れた食事をする、適度に運動を行う、自分なりのストレス解消法を知っておく…など、小さなことから習慣づけると無理なく継続することができますよ。

美肌は日々の習慣の積み重ね

肌荒れの改善、予防には、日々の小さな積み重ねが大切です。
まずは自分の肌のタイプを正しく知ること、そして原因を探り、適切なケアを行うことで健やかで美しい肌に近づくことができます。
「乾燥が気になる時は肌のバリア機能を整える」「ニキビや吹き出物ができたら毛穴詰まりを解消させる」など、適切なケアを知っておくと安心です。

大切なことは、肌の変化を理解した上で正しいお手入れを行うこと。
そして、事前にしっかりと乾燥や肌荒れ要因を防いでおくことです。肌荒れが起きてしまってから慌ててケアを行うのではなく、肌荒れの原因となる乾燥や刺激、生活の乱れに気を配ることで、常に美しくすこやかな肌状態でいることを目指しましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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