乾燥肌によるかゆみを抑える飲み薬はある?かゆみ原因と対処法

カサカサやかゆみが辛い乾燥肌。乾燥肌のケアや対策と聞くと、乾燥で低下した肌のバリア機能を補うためにローションやクリームなどで保湿をしたり、軟膏などの塗り薬を使った治療を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
でも、それだけではないんです。
今回は乾燥によるかゆみが起きる原因、スキンケアの見直しや、治療薬を使ってもかゆみがおさまらないときの対処法をお伝えします。かゆみでお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

乾燥肌 飲み薬

乾燥肌がかゆい原因

乾燥肌は、なぜかゆみを引き起こしてしまうのでしょうか。
ここでは、乾燥肌とはどんな状態の肌なのか、なぜかゆみが発生するのかについてお伝えします。

乾燥肌とは

乾燥している肌は、水分・皮脂が不足している状態。入浴後や洗顔のあとに肌がつっぱる感じがする方、全身がカサカサする方は、乾燥肌の可能性が高いです。
乾燥肌は肌を外部刺激などから保護してくれるバリア機能が低下していることから、肌荒れなどのトラブルを起こす原因になると考えられています。そのため、きちんと乾燥予防や対策を行うこと、必要であればかゆみに対するケアを行うことが大切です。

乾燥肌のかゆみの原因

乾燥肌は皮膚のバリア機能が低下している状態のため、外部刺激を受けやすくなります。そのため、刺激物質が皮膚と接触することでかゆみを引き起こしてしまいます。
うるおいのある健やかな肌状態なら刺激とは感じないようなこともかゆみの原因になってしまうため、乾燥肌を改善し、皮膚のバリア機能を正常にすることはとても大切

バリア機能の詳細や、美肌のためのスキンケア、食事のポイントをまとめた記事をご用意したので、ぜひ目を通してみてくださいね。

乾燥肌のかゆみを抑える飲み薬を入手する方法は?

乾燥肌のかゆみには保湿はもちろん、飲み薬を服用することも効果的です。
ここでは、かゆみを抑えてくれる飲み薬の入手方法や薬の種類についてお伝えします。

かゆみを抑える飲み薬の入手方法

かゆみがひどい場合、皮膚科で飲み薬を処方してもらえる場合があるので相談してみると良いでしょう。
アトピー性皮膚炎など、かゆみの原因が乾燥肌ではない場合は、乾燥肌のかゆみを抑えるための薬とはまた違う薬が必要なケースもあります。
そのため、市販薬を購入するよりも、症状に合わせて薬を処方してくれる病院を受診し、医師に相談することがおすすめです。

かゆみを抑えるために処方される飲み薬の種類

皮膚科から処方される飲み薬は、かゆみの原因物質であるヒスタミンを抑える働きがある抗ヒスタミン薬が一般的です。
抗ヒスタミン薬はじんましんや湿疹、皮膚炎のほか、アレルギー性鼻炎などの症状にも使用される飲み薬です。決められた期間、しっかりと服用することで症状を抑えることができます。
抗ヒスタミン薬は、服用後に吸収され、血液を介して体の中で広がることで効果を発揮します。かゆみを抑えてくれるといっても即効性があるわけではないので、かゆみを感じた時に飲むのではなく定期的に内服した方が効果を感じやすいでしょう。
そのほかの飲み薬では抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン塩酸塩など)、かゆみが激烈な場合はステロイド成分を含む飲み薬の服用が必要になるケースもあります。

ドクターズコラム
ヒスタミン受容体拮抗薬(抗ヒスタミン剤)には第1世代と第2世代があります。
第1世代:ジフェンヒドラミン塩酸塩、ヒドロキシジン塩酸塩、d-クロルフェニラミンマレイン酸塩など
第2世代:エピナスチン塩酸塩、オロパタジン塩酸塩、フェキソフェナジン塩酸塩など
第1世代の薬には眠気が出やすいことがあるため、使用時には注意しましょう。

飲み薬以外で乾燥肌によるかゆみに対処する方法

飲み薬以外にも、スキンケア方法の見直しや塗り薬の使用によってかゆみを改善する方法もあります。
ここでは2つの方法をご紹介します。かゆみに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

スキンケア方法を見直す

日々のスキンケアが乾燥を促している可能性があるため、乾燥肌が気になる方はまず最初にスキンケアの見直しを行うことがおすすめです。
肌に合うアイテムを選ぶことはもちろんですが、化粧水や乳液は肌に刺激を与えないよう優しく塗るなど、使い方に注意することも大切です。
スキンケアのほかにも、泡立てずに洗顔すると皮膚に摩擦が生じて肌へのダメージになることもあります。洗顔料はよく泡立ててからから洗顔する、クレンジングは洗浄力が高すぎないものを選ぶなど、落とすケアも見直してみてください。

乾燥肌を改善するために行いたいスキンケア方法をまとめた記事をご用意したので、ぜひ目を通してみてくださいね。

市販薬を使う

毎日使用しているスキンケアを見直しても乾燥が治まらない場合は、市販されている外用薬を検討してもても良いでしょう。
かゆみを抑えてくれるもの、乾燥に効果があるもの、肌の炎症を抑える効果が期待されるものなど、種類はさまざま。軽いかゆみ止めや、じんましんや湿疹に効果的なクロタミトン、即効性のあるステロイド成分が配合された商品など、どれが自分の症状に合うのか分からない場合もあるかもしれません。きちんと症状に合った市販薬を選ぶことが、改善への近道です。
間違った選択をする可能性が心配な方、選びかたが分からないという方は、薬局にいる薬剤師に相談するなどして薬選びを行うと安心です。

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乾燥予防とかゆみケア

乾燥肌とかゆみについて、いかがでしたか?
肌の乾燥が起きる原因はさまざま。ストレスで肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が落ちきっていないせいで乾燥を引き起こしている場合もありますし、空気の乾燥や外と室内との寒暖差によって肌の乾燥が進んでしまうケースもあります。
まずは毎日のスキンケア、食事や睡眠などの生活の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。

特にスキンケアは季節や年齢に応じて定期的な見直しが大切です。さっぱりした使用感が好きでも、肌のタイプ的にはしっとり感が強いアイテムがおすすめの場合もあるためです。
クリームタイプの保湿剤のほかに、肌の上で長時間水分を与え続ける乾燥予防処方のゲルタイプの保湿剤を試してみるのも良いでしょう。適切な量の水分と油分をひと塗りで肌に届けることができる、オールインワンアイテムも使いやすく、おすすめです。

また、季節の変わり目など肌が敏感に傾きやすい時期も、自分の肌がどんな状態かチェックが必要です。
内服や外用薬に頼るより、可能であれば保湿剤を頻回に塗布することを勧めますが、かゆみが出てしまって無意識のうちにかいてしまったり、かゆみに気を取られてイライラしてしまうと悩んでいる方もいるかもしれません。そんな時は、乾燥予防や塗り薬での治療と平行して、かゆみ止めの飲み薬を飲むことも選択肢の一つです。

スキンケアの見直しが効果を発揮する場合もあれば、飲み薬や塗り薬のちからが必要な場合もあります。
自分の肌状態としっかり向き合って効果的なケアや治療を行い、トラブルの少ない健康な肌を取り戻しましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

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