部屋の乾燥対策7選|トラブルを防ぐためにすべきこと

季節の移り変わりや、エアコンや暖房を使用すると悩まされる部屋の乾燥。肌の乾燥による様々なトラブルはもちろん、鼻や喉の乾き、風邪やウイルス感染、ドライアイなどを招くこともあります。 今回は部屋が乾燥する原因とその影響、さらにおすすめの乾燥対策7選をご紹介。乾燥によって起きたトラブルの対策もご紹介します。部屋の乾燥に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。 部屋 乾燥対策

部屋が乾燥する原因とリスク

外気が乾燥する秋冬のほかにも、空調機器の使用によって起きる部屋の乾燥。具体的な原因と、そのリスクを知って適切な対策を打ちましょう。

部屋が乾燥する原因

寒い冬場は空気中の水分が少なく、外気は乾燥するもの。では室内はというと、暖房やエアコン、ヒーターなどを使用することで部屋の温度が上がり、これもまた乾燥しやすくなります。 室温が上がると、空気中に存在できる水蒸気の量(飽和水蒸気量)が増えるのですが、室内の水蒸気量は変化しないため、相対湿度が下がってしまう現象が起きます。人は相対湿度が下がることで乾燥を感じるため、室内全体の水分量は変わらなくても、部屋が暖まることで乾燥したと感じるようになるのです。 ※相対湿度とは、飽和水蒸気量に対する水蒸気の割合のこと。天気予報で一般的に報じられる湿度のことを指します。 夏場にエアコンを使用し、冷房や除湿をし続けると、室内が乾燥しやすくなってしまいます。エアコンのクーラー機能は、室内の水分を室外に放出する際の気化熱で空気を冷やす仕組みなので、冷房のつけっぱなし=室内の水分を奪い続けているということ。 さらに、屋外の冷気が窓に伝わると結露が生じ、室内の空気中の水蒸気が窓について水滴になってしまうため、結果的に室内の空気の湿度が下がり、乾燥につながってしまいます。 室温が上がると乾燥する仕組み また、労働安全衛生法では、労働者の働く室内の気温湿度について、17度以上28度以下、相対湿度が40%以上70%以下にするよう定められています。つまり極度な乾燥状態では健康を保って働くことができないということ。部屋の乾燥を防ぐことは健全な労働環境を保つためにも必要です。

部屋の乾燥によるリスク

具体的な乾燥によるトラブルを挙げてみましょう。

肌トラブル

部屋の空気が乾燥すると、肌の水分が失われやすくなり乾燥状態に。 通常水分を抱えこんでいる角層のうるおいが失われ、肌を保護しているバリア機能が低下して外的刺激を受けやすくなります。敏感な肌状態では肌トラブルが生じやすく、肌荒れ、かゆみ、赤み、炎症、ニキビ、吹き出物の発生につながってしまうのです。 朝のスキンケアが不十分であったり入浴後の乾燥が気になるという直接肌の乾燥が気になる場合だけでなく、日中の室内の乾燥がひどい場合なども注意が必要です。普段からクリーム、ジェルなどで肌のうるおいを維持することが大切です。

ドライアイ

部屋の乾燥が続くと、涙でおおわれているはずの目の水分も失われ、眼球、特に角膜や結膜の乾燥が進んでドライアイになってしまう恐れが。さらにPCやスマホ、ゲーム機器の注視により瞬目反射(まばたき)が減るのもドライアイの原因の一つ。エアコンの風などが当たりやすい場所で目を酷使し続けると発生しやすいので要注意です。

感染症

空気が乾燥すると、風邪などの原因になる菌・ウイルスの増殖力が高くなり、感染リスクが高まります。さらに、鼻や喉が乾燥することも感染しやすくなる原因に。これは、乾燥状態では鼻や喉の粘膜にある菌・ウイルス排出の仕組みがうまく働かなくなり、ウイルスを体外に押し出しにくくなるからです。インフルエンザ対策や新型コロナウイルスの感染症対策でも必ず取り上げられますが、人にとって湿度、うるおいは身体を健やかに保つために必須なのです。

火災

空気が乾燥する秋冬には、暖房器具の使用頻度も高いため火災の件数が多くなります。火災につながる危険性を十分に考慮し、乾燥した空気で炎が燃え広がりやすいような室内環境は注意が必要。タバコ、コンロ、ストーブ、コンセントの差込口から発火するなど、危険はあちこちに。室内の湿度を保ち環境を整えることは、万が一のトラブル回避のためにも大切です。

 

すぐに取り入れたい部屋の乾燥対策7選

加湿器を使用する

部屋の湿度をコントロールするならもっとも一般的な方法です。容器に水を補給し電気で加熱して蒸気を出す仕組みで、室内の中央に配置し、全体に広がりやすくするとより効果的でしょう。最近では電気を使わないタイプや携帯加湿器、ペットボトルを利用する手軽なタイプなども販売されています。また、アロマオイルディフューザーを兼ねた加湿器もあるので、就寝時やリラックスタイムなどにもおすすめです。加湿機能は必ず部屋の面積に合わせたものを使い、フロア全体やデスク周りの加湿など、環境と目的に沿ってアイテムを選びましょう。

 

石油ストーブ、ガスストーブを使う

石油ストーブやガスストーブなど、燃焼によって暖める暖房器具は、燃焼によって空気を温めるとともに水蒸気を発するので、部屋の水分が増えて湿度を上げることができます。定期的に換気は必要ですが、適度な湿度を保つことができる暖房器具としておすすめです。一方、FF式と呼ばれる給排気筒がついた石油ファンヒーター、ガスファンヒーターは室内に水蒸気を放出しないため、加湿器を併用するとよいでしょう。また、電気ファンヒーター(セラミックファンヒーター)は、加湿機能が付いているタイプがあるため、これも上手に使うと効果的です。

濡れタオルを天井に吊るす

加湿器がない場合に手軽にできる加湿方法がこちら。濡れた衣類を日の当たる場所や窓際などに干すことで、少しずつ水分が蒸発し、空気中の水分量が増えて室内の湿度を上げることができます。洗濯物の室内干しや濡れたタオルを干すだけでも同様の効果が期待できるでしょう。部屋干しの臭いを防ぐ洗剤や柔軟剤も多く出ているので、ぜひ利用してみてください。

器にお湯を張る

沸騰したお湯を鍋やコップに張り、室内に置くと、蒸気で加湿できる簡易的な加湿器になります。コップなどの小さい器は、デスク周りなどの部分的な加湿にも手軽に取り入れられます。 また、ホテルなどではバスタブにお湯を溜め、浴室のドアを開けておくことも乾燥を防ぐ裏技です。お湯を張ったお風呂の蒸気によって室内に蒸気を送ると、乾燥しがちな室内も快適に。ただし、湿度を高めすぎると、今度はカビ発生につながる場合があるので注意が必要です。結露対策も十分に行ってくださいね。

床を濡れ雑巾で拭く

床を水拭きすると、床の表面に残った水分により、多少室内の湿度を上げることができるといわれます。和室の手入れでは固く絞った雑巾で畳を拭くなど、掃除ついでにできる加湿の一つの手として使いましょう。

霧吹きで空気中に水分を加える

こちらも簡易的な方法ですが、霧吹きやエアミストなどの細かい水分を直接室内に振りまくことで、湿度を高めることができます。窓際のカーテンに吹きかけても湿度の上昇につながりやすいでしょう。エアフレッシュナーとして香り付きのものなども販売されているので、気分転換にもぴったりです。

観葉植物を飾る

植物は葉っぱの気孔から水分を空気中に蒸散させる働きを備えているため、室内に置くと、周囲の乾燥対策に役立ちます。ただし、植物の蒸散が起こるのは夏が中心のため、冬の乾燥対策には効果を期待しにくい点にはご注意を。

部屋の乾燥によるトラブル対策

部屋の乾燥によって起きる、肌や体に対する様々なトラブル。オフィスや公共の場では部屋に対してできる乾燥対策は限られてしまいますが、そのほかにはどのような乾燥の予防法があるのでしょうか。

スキンケアで乾燥を予防する

全身の保湿ケアを十分に行い、顔は朝晩に基礎化粧品でうるおいを与えましょう。長時間乾燥を防ぎ続けるようなアイテムなら、朝のお手入れ後、日中のオフィスでも乾く隙を与えません。 一本で何種類もの役割を果たすオールインワンタイプもおすすめ。化粧水、美容液、乳液、クリームの塗布をワンステップで済ませられるうえ、塗布の際の肌摩擦を減らせる時短アイテムです。顔以外の部位も、保湿ジェル、クリームなどでこまめにカバーすることを忘れずに。

 

部屋の乾燥対策のあとは、肌にも乾燥予防を。

メディプラスゲルは、部屋の乾燥にお悩みの方にもオススメのスキンケア商品です。乾燥予防処方のゲルが素早く浸透*して1日中角層内に留まり、潤し続けます。乾燥に由来する肌悩み、乾燥小ジワ、肌荒れ、ハリ低下などもケア。さらに独自開発のスキンケア成分「オゾン化グリセリン」が角層の基盤を潤して整え、ぶれない、ゆらがない肌へと導きます。*角層まで

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温活グッズの使用

冬は室温を暖めるため、暖房をつけっぱなしにしがち。しかし室温が上がると乾燥が進んでしまうので、体温を上げて室温の設定を上げ過ぎないように工夫してみましょう。 また、体温が下がると血行不良やターンオーバーの乱れにもつながり、皮脂の分泌量が減少するなど、肌への直接的な影響もあります。靴下やレッグウォーマー、ハンドウォーマー、腹巻、湯たんぽ、ブランケットなどの温活グッズで体をぽかぽか温かくして血行を促進すると、室温も上げ過ぎずに済みますよ。

目薬をさす

目薬をこまめにさし、目の乾燥を防いでドライアイを予防しましょう。特に自宅でPC、タブレット、スマホなどの電子機器をよく使用する人は、まばたきが少なくなってドライアイになりやすい傾向があるため気をつけて。

火の気のそばに燃え移りやすい物を置かない

いくら室内の加湿を心掛けても、空気が乾燥している季節は他の時期より火災が起きやすくなります。万が一に備え、新聞紙、段ボール、油類などを火の元のそばに置かないようにし、火の元の管理を徹底することを心掛けましょう。

肌も環境も乾燥予防でトラブル0へ

いかがでしたか?部屋が乾燥してしまう原因は外気の乾燥だけでなく、暖房やエアコンなどの仕組み、湿度の性質が関わっていることが分かったかと思います。 まずは室内外の乾燥について知り、環境に応じて適した対策を立てましょう。加湿器以外でも、部屋の湿度を上げるために手軽に実行できるような工夫が様々ありますよ。 今回ご紹介した乾燥対策や加湿方法を取り入れて、乾燥知らずの美肌と快適に過ごせる空間づくりを目指しましょう。

【監修医師】久保田 潤一郎
医学博士 久保田 潤一郎 もっと詳しく
久保田潤一郎クリニック院長 元杏林大学医学部助教授(形成外科学)
日本形成外科学会専門医・日本レーザー医学会永年レーザー専門医

杏林大学医学部卒業。慶應義塾大学病院に勤務し、医学博士号取得。後に、杏林大学医学部助教授(准教授)として診療を行うかたわら、後輩の指導にも熱心にあたる。数々の臨床・研究を重ね、多くの形成外科・美容外科の治療のほか、レーザーや光線療法により様々な皮膚のトラブルに対処し、皮膚レーザー療法を確立。国内外の医学会だけに留まらず、各種講演会でも積極的に講演し、自らの治療・基礎研究を主とした様々な情報や最新情報を広く伝えている。

この記事を読んだ方に

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乾燥予防の考え方
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メディプラス乾燥予防研究所
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