クラスメイトなんて友達じゃねぇ

 「自分には、友達が少ない」

 そんな現実を突きつけられた時、私はどこかで他人に引け目を感じていました。 だからこそ、飲み会にはなるべく顔を出して、場の空気に合わせて笑おう!と努力したものの、やっぱり楽しくない。 自分の居場所はここじゃないなと薄々感じながら、うわべを取り繕う自分。 感情がぐちゃぐちゃになって、爆音で音楽を聴きながら涙する自分。

 「自分」という輪郭が徐々に崩れていくのがわかりました。 それからというもの、人と会うのが嫌。 人と話すのも嫌。人と会う予定が入ると憂鬱で…ドタキャンも考えていました。 でも、誤解しないでほしいのは、それが”人が嫌い“というわけじゃないんです。 いわゆる「社会不適合者」かな、と思っていました。

 そんな私を救ってくれたのが、テレビで見たあるミュージシャンの言葉。 「学校に居場所がない」と悩む子どもに対して、「友達なんていなくて当たり前。クラスメイトなんて、たまたま同じ年に生まれた近所のやつが同じ部屋に集められただけ」。  

 その一言に胸の奥のざわめきがすっと静まり、自分を取り戻せたような気がしたんです。「友達が少ないこと」は、悪いことじゃない。 それが、自分の心を救ってくれました。 だからもし今、同じように悩んでいる人がいたら伝えたい。 「あなたは間違っていない。今いる場所がたまたま合わなかっただけで、世界は思っている以上に広い」と。  

 そして今は、9歳になる娘にもこんなふうに伝えています。「自分らしくいられる友達が1人でもいれば、それだけで十分なんだよ」って。

商品ブランド統括部 げんちくん