アトピーと向き合うことで気づいた「愛」と「感謝」

幼少期から付き合ってきたアトピー性皮膚炎。病院に通う頻度は高めでしたが、薬で落ち着いていたため、特に気にせず生活してきました。そんな私がステロイドをやめたきっかけは出産。自分には無頓着でしたが、子どもに薬が処方されたとき「本当にずっと使ってよいものか」と悩み、徹底的に調べました。これについては考え方は人それぞれだと思いますが、私が選んだのは「薬を使わない」選択。息子だけでなく、自分自身に対しても同じ選択をしました。

息子の皮膚は、しばらくして落ち着きましたが、私はステロイドの離脱症状が出て、見るも無残な状態に。それでも、必ず克服できると信じ、根気強く症状と向き合い続けました。  

そんな中、つらかったのは心配性の父母に会うこと。
落ち着くまでは避けたい気持ちもありましたが、実家が近く、孫の顔を見るのを楽しみにしてくれていたこともあり、正直に状況を説明しました。父と私は我が強いところが似ていて、意見の違いからよくケンカをしてきたので、「自己判断でおかしなことをするな」と怒られるだろうと憂鬱に思いながら…。
ところが、父の口から出たのは「お前の決断を信じる。応援するよ」という言葉でした。どんな病気も、本人が一番つらいもの。でも大切な人が苦しんでいるのを、ただ見守るしかない側も、相当つらいと思います。それが父の横顔から伝わってきて、申し訳なさと感謝の気持ちで涙が止まりませんでした。

この肌であることを恨めしく思うことは今でもしょっちゅう。
でも真摯に向き合うことで人生を変えるほどの愛にたくさん気づかされました。まだ未熟ですが、それに心から感謝できたとき、私の肌もきっと治るのではないか、そう願っています。

制作進行担当 きゃん